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「北海道アイランダーズ宣言」付属文書1:太平洋環境共同体(骨子)
平成21年5月22ー23日
(和文仮訳・英語版)
1.基本的考え方
- 日本とPIF側は、環境に優しい太平洋を目指すとのヴィジョンを共有。気候変動は、世界全体の経済的、社会的、文化的、環境的福利・安全経済、社会、文化、福利、世界の安全に関わる分野横断的かつ多面的な問題であることを認識。持続可能な開発に向けて、太平洋環境共同体における対等なパートナーとして気候変動・環境問題に共に取り組むことに一致。
- 持続可能な開発を推進し、特に小規模島嶼国への気候変動の影響を減らすため、太平洋環境共同体として、建設的なパートナーシップの下、環境・気候変動問題への協力を強化することにコミット。開発協力のみならず、国連気候変動枠組条約(UNFCCC)をはじめとする国際交渉においても太平洋環境共同体として協力していくことで一致。
- PIF側は、日本がクールアース・パートナーシップの一環として、68億円に達するPIFへの支援を表明したことを歓迎。
- 日本は、PIF側の国及び地域レベルでの取り組み、援助調整における南太平洋地域環境計画事務局(SPREP)の役割を評価。
2.協力の範囲
(1)気候変動
- 日本とPIF側は、すべての主要経済国が責任ある形で参加する公平で実効性のある2013年以降の枠組み構築に向けて協力していくことの重要性につき一致。また、排出削減においては先進国が主導するとともに、主要排出途上国も、国全体の原単位目標セクター別目標を含む削減の行動をとるべきことにつき一致。
- PIF側は、日本のクールアース推進構想を支持。日本の資金的・技術的支援を高く評価。
(2)水と衛生
- 日本は、MDG7達成に向け、太平洋島嶼国を支援していくことにコミット。
(3)廃棄物処理と3R
- 3Rに基づく持続可能な社会をの構築の重要性につき一致。日本とPIF側は、太平洋地域廃棄物管理戦略・行動計画に沿った協力を行っていくことにコミット。
- 日本は、廃棄物管理に関するフォーラムを開催することを表明。
(4)生物多様性
- 生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)に向け、国際場裡で協力していくことで一致。日本は、自然保護区管理、サンゴ礁モニタリングを支援。
(5)環境教育
3.他の関係主体との協力
- 民間企業のCSR(企業の社会的責任)活動との連携促進について一致。
- 開発金融機関及び国際機関との協力を検討していくことで一致。
- 環境・エネルギー技術に関する研究及び技術移転の推進について一致。
4.フォローアップ
- 2009年の事務レベル会合、2010年のハイレベル中間会合でフォローアップ。