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麻生外務大臣とアマード・ポルトガル外務大臣の会談について

平成19年2月7日

 2月7日18時30分頃から約2時間、飯倉公館にて、麻生外務大臣は、外務省賓客として来日中のアマード・ポルトガル外務大臣との間で、政策協議に関する覚書に署名するとともに、外相会談及び夕食会を行ったところ、概要以下のとおり。

  1. 麻生大臣より、アマード大臣の訪日歓迎に続き「ポルトガルは基本的価値を共有するパートナーであり、二国間関係を一層進展させたい」、また「本年後半のEU議長国であるポルトガルとの間で日・EU間での対話と協力を一層深めたい」旨述べた。これに対し、アマード大臣からは、「長期間にわたる両国の友好関係を踏まえ、この訪問を契機にハイレベルの対話を継続したい、また、日本との経済関係も拡大したい」旨述べた。
  2. また、麻生大臣より、中国の発展は好機である等を述べつつ、安倍政権発足後改善している日中関係の現状について説明したのに対し、アマード大臣は「中国は今やEUにとって重要な貿易パートナーであり、今後適切な枠組みをもって対応していくことが重要である」旨述べ、両者は引き続き中国の状況につき注視していくことで一致した。
  3. アマード大臣より、ドイツ、ポルトガル、スロベニアがトロイカとして18ヶ月間の作業計画を策定した旨説明するとともに、「国際社会におけるEUの役割が大きくなっているが、EU拡大によりコンセンサスをとることが次第に難しくなっている」旨述べた。さらに、アマード大臣は、「ポルトガルは対米関係を重視しており、日本と同様に、国際的諸課題に対応する上で、ヨーロッパと米国との良好な関係が重要である」旨述べるところがあった。
  4. さらに両大臣は、NATOについては、アフガニスタンへの展開をはじめとするグローバルな役割の重要性、また東チモールについては、来る大統領選挙が円滑に行われるために支援することの重要性につき一致した。またアフリカ支援については、アマード大臣より11月にはEU・アフリカサミットの開催を予定している旨の説明があり、今後アフリカ支援のために日・EU間で連携していくことで一致した。
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