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日・パプアニューギニア首脳会談

平成21年5月19日

 19日、麻生総理は、ソマレ・パプアニューギニア(PNG)首相と総理官邸において約15分間、日PNG首脳会談を開催したところ、概要以下のとおり。

1.冒頭

 冒頭、麻生総理より、以下の通り発言した。

 「第5回太平洋・島サミット」への参加を歓迎する。PNGは、その規模、天然資源の潜在能力等、太平洋地域のリーダーであり、ソマレ首相と協力しつつ、両国の関係の一層強化に努めたい。「太平洋・島サミット」が、実りある会合となるよう、貴首相の御協力をお願いしたい。

 これに対して、ソマレ首相は、日本のPNG独立以前からの良好な関係を高く評価すると共に、今回も島サミットにお招き頂き感謝する旨発言した。

2.投資環境整備

 ソマレ首相より、概要以下の通り発言した。

 LNG開発等の観点から日本企業がPNGへの投資に関心を有していると承知しており、貴国政府と緊密に協議していきたい。

 これに対して、総理より概要以下の通り発言した。

 本年2月に行われた日・PNG外相会談において、投資環境の整備を進めることで合意したと承知しており、近く日本より政府ミッションを派遣し協議を行わせたい。また投資環境の整備の中で治安の改善は極めて重要であり、ソマレ首相のリーダーシップの下、一層の取り組みをお願いしたい。

3.航空協定

 ソマレ首相より現在成田に週1便のみ運航している直行便週2便に増やして頂くようご検討いただきたい旨発言があった。

 これに対し、麻生総理より、PNGから成田空港への直行便は、PNGの要望を踏まえ、来年3月より週1便から週2便に増便するための航空協議を早急に開催するよう国土交通大臣に指示する。両国間の観光促進につながることを期待する旨発言があった。

4.経済協力

 ソマレ首相より、概要以下のとおり発言した。

 首都ポートモレスビーでは、人口集中に伴う都市化が進み、下水道システムの拡張が必要であり、日本の支援をお願いしたい。

 これに対し、麻生総理より、概要以下のとおり発言した。

 日本は、人間の安全保障の観点から、保健・衛生分野への協力は極めて重要と考えており、こうした認識に基づき、前回の第4回太平洋・島サミットにおいてソマレ首相から要請のあった「ポートモレスビー下水道整備計画」について、約83億円の円借款を供与することとしたので、この機会にお伝えする。

 更に、麻生総理より、PNGの発展にとって社会インフラの整備が重要であることから、日本は約30億円規模の「ブーゲンビル海岸幹線道路橋梁整備計画」の実施を決定した旨発言があった。これに対して、ソマレ首相より、日本の支援に感謝する旨述べるところがあった。

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