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日・ペルー首脳会談

平成21年11月10日

  1. 鳩山内閣総理大臣は、11月10日(火曜日)18時20分から約45分間、総理官邸において、ガルシア・ペルー大統領と会談しました。
  2. 鳩山総理より、日本とペルーとの素晴らしい信頼関係構築に尽力されてきたガルシア大統領の訪日に心から歓迎の意を表するとともに、本年の日本人ペルー移住110周年に際し、6月に常陸宮同妃両殿下が同国を御訪問になった際の歓迎に謝意を表しました。また、鳩山総理より、マチュピチュ遺跡に代表されるペルーは是非一度訪れてみたい地であると述べるとともに、明年我が国がAPEC議長国を務めることに言及し、明年の再来日を楽しみにしている旨伝えました。
     これに対し、ガルシア大統領より、二度目となる今般の訪日を嬉しく思うと述べるとともに、先般の衆議院議員選挙における勝利に祝意が表されました。また、自分として、伝統的に良好な関係にあった両国関係を再び元の高いレベルに戻すべく尽力してきたと述べ、鳩山総理には是非ペルーを訪問いただきたいと述べました。
  3. ガルシア大統領より、日本からの援助に感謝の意が示されるとともに、日本企業のペルーへの一層の進出に期待が表明され、投資協定に加え、現在交渉中の経済連携協定(EPA)の早期締結に向けた意欲が示されました。また、両国間の二重課税防止条約の締結についても関心が示されました。これに対し、鳩山総理より、我が国にとって豊富な資源を有するペルーとの協力を推進することは重要であり、今般、投資協定が発効の運びとなったことを嬉しく思うと述べるとともに、EPA交渉については、互いに難しい問題はあるが、それを乗り越えていく工夫をできるだけ迅速に行っていきたいと述べました。
  4. ガルシア大統領より、ペルーによる地上デジタルTV日本方式採用の決定により、日本との科学技術分野での協力関係が一層促進されることに期待が示されました。これに対し、鳩山総理より、ペルーが日本方式を採用したことにより、多くの南米諸国が日本方式を採用することになったとして、ガルシア大統領の貢献に謝意を表しました。
  5. ガルシア大統領より、中小企業分野での両国間の協力を強化するとともに、国際社会の安定及び世界の軍事支出の削減に向け、両国が一層大きな役割を果たしていきたいとの発言があり、鳩山総理より、そうした分野での協力を推進していくとともに、地球温暖化対策においても大いに協力していきたいと述べました。また、ガルシア大統領が推進されている「万人の水」計画に協力するため、リマ市のワチパ浄水場について、円借款により協力していく旨表明しました。
  6. 鳩山総理より、ペルーにおられる多くの日系人及び約6万人にのぼる在日ペルー人の方々は、日本とペルーの人的交流の「架け橋」であり、この交流は極めて重要と考える旨述べました。
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