アジア

世界地図 アジア | 北米 | 中南米 | 欧州(NIS諸国を含む) | 大洋州 | 中東 | アフリカ

パキスタン・フレンズ閣僚会合 議長声明(仮訳)

2009年4月17日、於:東京

英語版はこちら

  2009年4月17日、パキスタン・フレンズ閣僚会合がアシフ・アリ・ザルダリ・パキスタン大統領議長の下、東京において開催された。麻生太郎日本国内閣総理大臣が同会合でスピーチを行った。出席者リストは別添のとおり。

2. パキスタン大統領及び全参加者は、本閣僚会合開催にむけた素晴らしい準備に対し、麻生総理及び日本政府への深甚なる謝意を表明した。

3. パキスタン大統領は、パキスタン国民を代表し、民主的統治機構の定着、法の支配、良き統治、社会・経済的発展の達成、経済改革、テロ及び過激主義からの挑戦の克服にコミットしている、民主的で進歩的な福祉国家としてのパキスタンを実現させる、「民主的パキスタン・フレンズ」による個別及び、全体としての支援に謝意を表明した。

4. パキスタン大統領は、「民主的パキスタン・フレンズ」に対するスピーチにおいて、テロ及び武装勢力を打倒するとのパキスタン政府及び国民のコミットメントを表明するとともに、改めて強調した。同大統領は、過激主義の拡散を阻止し、自国が直面する政治的、経済的、安全保障面での課題に対処するためにパキスタン政府が取る措置を概説した。同大統領は、パキスタン政府と国際社会は、テロ、武装勢力及び過激主義と対決し、撲滅する上での確固たるパートナーであり続けることを強調した。

5. パキスタン大統領は、また、パキスタンの更なる安定に向けた経済改革を達成するとのパキスタン政府及び国民のコミットメントを表明した。

6. フレンズ会合は、個別及び全体として、国際金融機関の支援を得つつ、パキスタンが元来有する能力及び上記の課題に対応するための能力の強化に向け、全面的に支援することを表明した。

7. フレンズ会合は、テロ及び過激主義の脅威に立ち向かう上でのパキスタンの重要な役割と、パキスタン国民が払った多大な犠牲、及び地域全体の安定と平和の支えとなるとのパキスタンの強いコミットメントを確認した。

8. フレンズ会合は、パキスタン政府及び国民による、地域内の平和、安全、安定及び繁栄を促進するとの決意、及びこれらの目標を地球規模で促進するため国際社会と共に建設的に取り組むとの決意を評価を持って確認した。この観点から、フレンズ会合は、パキスタン政府及び国民への更なる支援及び連帯を得るためのパブリック・ディプロマシーに係るパキスタンの戦略の必要性を認識した。

9. フレンズ会合は、パキスタン政府による自国の安全確保、パキスタンの領土保全、政治的独立及び領土の一体性の確保に向けた取り組みを全面的に支援することを表明した。

10. 「民主的パキスタン・フレンズ」のメンバーは、平和と開発における堅固なパートナーシップ構築に向け、パキスタンとの関係を深化・拡大させ、具体的な支援を行うことを決定した。

11. フレンズ会合は、パキスタンが、政策改革と民営化を推し進めるとともに、民間セクターの成長を促進し説明責任及び透明性を高めることにより、経済改革を更に進展させる努力を支援することを表明した。

12. フレンズ会合は、アブダビで4月1、2日の両日に開催されたパキスタン・フレンズ専門家会合の報告書に留意した。関心を有する国と国際機関により、開発、治安、エネルギー、制度構築、貿易及び金融の分野で、ワーキング・グループを含む国際的な協力と連携のための効果的なフォローアップ・メカニズムを設立することが決定された。これらワーキング・グループは、上記分野に関する提案の分析、策定、評価及び、実施のプロセスを取り進めることとなる。また、既存のドナー間の調整メカニズムは強化される。

13. パキスタンが、開発の遅れた地域に集中して共通の開発優先課題を実現するとともに、治安面での課題に対処できるよう、あらゆる支援の方法を模索するために、「民主的パキスタン・フレンズ」のプロセスを進展させることを決定した。特に「民主的パキスタン・フレンズ」は、官民パートナーシップ及び市民社会の潜在能力活用に向けたパキスタン政府の努力を支援する。フレンズ会合は、「民主的パキスタン・フレンズ」及びそのフォローアップ・プロセスを円滑にするため、パキスタン政府がイスラマバードに「民主的パキスタン・フレンズ」事務局を設立すると決定したことを歓迎した。

14. フレンズ会合は、次回の高級実務者・閣僚会合をイスタンブールで開催するトルコの提案を歓迎した。

15. フレンズ会合は、また、パキスタン国民が国連の目的及び原則にコミットした民主的な福祉国家を実現する上での国際社会の連帯を確認した。

このページのトップへ戻る
目次へ戻る