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第4回AU首脳会議における小泉総理メッセージ

オバサンジョ・ナイジェリア大統領、第4回アフリカ連合(AU)首脳会議議長、
コナレAU委員長、
AU加盟国元首・代表団長、

 第4回AU首脳会議の開催にあたり、心よりお祝いを申し上げます。

 今回の首脳会議では、平和・安全保障、アフリカ開発のための新パートナーシップ(NEPAD)、感染症、食糧問題など、アフリカにとって重要な課題が議論されると伺っております。

 近年、AUがこうした様々の分野で指導力を強め、アフリカの政治的・経済的統合推進の中核として活動を活発化させていることに敬意を表します。特に、経済社会発展の基盤である平和の分野において、AU平和・安全保障理事会を設立し、紛争の解決にAUが指導力を発揮して積極的に取り組んでいることを高く評価します。我が国としても、このように重要性を増しつつあるAUとの協力関係を更に強化したいと考えております。

 我が国は「アフリカ問題の解決なくして世界の安定と繁栄なし」との信念の下、10年以上にわたるアフリカ開発会議(TICAD)プロセスを通じ、アフリカに対する協力に着実に取り組んでいます。

 本年は、7月のG8グレンイーグルズ・サミットや9月のミレニアム宣言に関する首脳会合等においてアフリカに多くの国際的関心が集まる重要な年です。

 また、本年は国連・安保理改革の実現に向けた極めて重要な年です。我が国は、殆どのアフリカ諸国が独立する前に創設された国連にアフリカも安保理常任議席を占めるべきと考えています。我が国は「ハイレベル委員会」の報告書にいわゆる「モデルA」として言及がある通り、国連安保理を途上国・先進国双方を含む形で常任・非常任議席双方を拡大することが重要であると考えています。

 我が国はAUと協力しつつ、アフリカにおいて、また、国際社会全体において日本が果たすべき役割を着実に果たしていきたいと考えています。

 最後に、今次首脳会議の成功とAUの更なる発展、皆様のますますの御健勝をお祈り申し上げます。

平成17年1月30日
日本国内閣総理大臣
小泉 純一郎

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