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第2回「日朝国交正常化のための作業部会」

平成19年9月6日

 9月5日及び6日、ウランバートル(モンゴル)において第2回「日朝国交正常化のための作業部会」が開催されたところ、概要以下のとおり。(我が方代表:美根日朝国交正常化交渉担当大使。先方代表:宋日昊(ソン・イルホ)朝日会談担当大使。)

1.日程及び議題

 9月5日
  午前 冒頭発言
  午後 「不幸な過去」の清算を含む国交正常化問題

 9月6日
  午前 拉致問題を含む日朝間の懸案事項
  午後 締めくくり発言

2.概要

(1)総論

 3月に開催された第1回作業部会では、拉致問題に関する当方の発言に北朝鮮側が反発して初日の協議中に席を立ったため、実質的な協議を行うことができなかったが、今回の作業部会では、2日間にわたり、双方の関心事項につき、時間をかけてじっくりと意見交換を行い、それぞれの立場についての理解を深めることができた。

 今回の作業部会においては、拉致問題を始めとする日朝間の諸懸案の解決に向けた具体的な合意等は得られなかったものの、日朝双方は、本件作業部会においてお互いの関心事項について誠意を持って協議していくことを確認するとともに、今後、日朝平壌宣言に則り、日朝間の不幸な過去を清算し、懸案事項を解決して国交正常化を早期に実現するため、双方が誠実に努力することとした。また、今後、このための具体的な行動につき協議し、実施していくことで一致した。

(2)拉致問題

 我が方より、日朝国交正常化のためには拉致問題の解決が不可欠であることを改めて明確にした上で、1)すべての拉致被害者及びその家族の安全確保と速やかな帰国、2)真相の究明、3)被疑者の引渡し等を要求。北朝鮮側からは、拉致問題に関しては、これまで誠意を持ってできるだけの努力をしてきた等の発言があった。

(3)「不幸な過去」の清算を含む国交正常化問題

 我が方から、日朝平壌宣言で確認されたいわゆる「一括解決、経済協力方式」が唯一の現実的な解決策である旨改めて説明するとともに、「一括解決、経済協力方式」の意味するところを丁寧に説明。北朝鮮側は、日朝国交正常化の本質は過去の清算の問題であるとし、「補償」や在日朝鮮人の地位の問題、文化財の問題等に関する立場を主張。

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