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平成16年5月26日
5月22日、北東アジアの平和と安定につながる日朝関係の打開を目的として、大局的な見地から総理が訪朝。金正日(キム・ジョンイル)国防委員長との間で率直かつ有意義な議論を行い、日朝平壌宣言が日朝関係の基礎であることを再確認した。
:極めて真剣な話し合いが行われた。
家族5名が22日に帰国。ジェンキンス氏については、金正日委員長は、本人の自由に任せると発言、会談終了後、総理から直接、約1時間、ジェンキンス氏及び娘さんの3名と話し合った。ジェンキンス氏の意向は固く、22日帰国の同意は得られず、今後、早急に第三国における再会の機会を設けることとなった。
総理から本件につき徹底した真相究明を強く主張。先方より、家族の気持ちは理解できる、直ちに白紙の状態からの本格的な調査再開すると約束。今後、具体的結果を早期に得ていくことが肝要。
日朝平壌宣言が日朝関係の基礎であり、その遵守を日朝双方で再確認した。総理より、諸問題の包括的解決を行った上で、国交正常化を実現するとの基本的考え方を強調、また、日朝平壌宣言を遵守する限り、制裁措置発動の考えがないことを表明した。また、人道的見地から国際機関を通じた人道支援として食糧25万トン及び1000万ドル相当の医薬品等を供与することとした。
米国:有意義な訪問であり、今後とも六者会合のプロセスを通じ、日本と協力しながら問題に取り組んでいきたい(日米外相電話会談)。5名の被害者の帰国という成果に祝意(べーカー大使プレスリリース)。韓国:拉致問題に関する成果を歓迎、核・ミサイルにつき意味ある成果を評価(外務省報道官声明)。中国:訪朝の積極的成果を歓迎(外務省報道官談話)。