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ミャンマー問題に関する「国連事務総長のフレンズ・グループ」ハイレベル会合(概要)
平成21年9月24日
23日午後5時(日本時間24日午前6時)から約1時間半、岡田外務大臣は国連内において、ミャンマー問題に関する「国連事務総長のフレンズ・グループ」ハイレベル会合に出席したところ、同会合の概要次のとおり。
- 本件会合は潘基文国連事務総長主催で開催され、国連事務局からガンバリ国連事務総長特別顧問(ミャンマー担当)他が、また我が国及び米、英、仏、豪、タイ、シンガポール、インドネシア等10か国の外務大臣及び代理及びEU等の機関の関係者が出席し、ミャンマー情勢の改善に向けた国際社会の取り組み及び国連の周旋努力につき活発な議論が行われた。
- 岡田大臣からは、潘基文事務総長及びガンバリ特別顧問の努力をはじめとするミャンマー情勢に関する国連の周旋努力に対するこれまでの我が国の支持に言及するとともに、8月にアウン・サン・スー・チー女史に対し禁固刑判決が下されたことは極めて残念であり現在の状況は極めて遺憾である旨述べた。また、ミャンマー政府が、早期に、スー・チー女史を含む政治犯を釈放することを期待している旨述べ、ミャンマー政府が17日に100名以上の政治犯を含む受刑者を釈放したことを前向きな動きとして評価した。更に、我が国政府として今後とも引き続きミャンマー政府に対し働きかけを行っていくとともに、ミャンマー政府による前向きな動きに対しては国際社会として前向きに反応していくことが重要であると考える旨及びミャンマー国民の置かれた経済・社会状況は劣悪であり、人道的見地からミャンマー国民への支援を引き続き強化していくことが必要であるとの考えを述べた。
- 潘基文事務総長及びガンバリ特別顧問からは、最近の国連によるミャンマー問題に関する周旋努力につき説明があった。また、我が国を含む出席国・機関がすべて発言し、国連の周旋努力に対する支持や、最近のミャンマー情勢に関する考えを表明した。
(参考)ミャンマー問題に関する「国連事務総長のフレンズ・グループ」会合
2007年10月に、ガンバリ事務総長特別顧問(ミャンマー担当)が、少数の関係国による協議グループの開催を提案したことを契機に形成されたグループで、同年12月以降これまでに国連常駐代表レベルで9回の会合を行っている。参加国は我が国、米、英、仏、中、露、インド、オーストラリア、韓国、タイ、シンガポール、インドネシア、ベトナム、ノルウェーの14か国に、EU等の機関。同グループのハイレベル会合は、昨年9月に続き2回目。