本25日(火曜日)14時25分(現地時間)から約25分間,国連総会出席のために米国・ニューヨーク訪問中の野田総理大臣は,ツァヒァー・エルベグドルジ(H.E.Mr.Tsahia Elbegdorj,President of Mongolia)・モンゴル大統領との間で日・モンゴル首脳会談を行ったところ,概要は以下のとおり。
- 冒頭,野田総理から,両国の外交関係樹立40周年の節目に首脳会談を行うことができ嬉しく思う,近くボルド外務大臣を外務省賓客として日本にお迎えするが,40周年を契機にモンゴルとの関係を従来以上に強化したい旨述べた。これに対して,エルベグドルジ大統領から,40周年という記念すべき年に,「戦略的パートナーシップ」の構築という目的に向けて関係が発展してきていることを嬉しく思う旨述べた。
- 野田総理から,経済関係の更なる促進のため,本年6月に日モンゴルEPA交渉が開始されたことは両国関係を象徴する歴史的出来事である旨述べるとともに,モンゴルの鉱物資源開発,特にタバン・トルゴイ炭田開発での日本企業の参画支援を期待する旨述べた。エルベグドルジ大統領から,日本からの投資拡大を期待し,これを支援する考えであり,これは両国の国益にかなう旨述べた。
- また,野田総理から,モンゴルが安保理改革に関する我が国の立場を一貫して支持してきたことへの謝意を始め,国際場裡において協力が行われていることに言及した他,現下の日中関係に関する我が方の立場を説明した。双方は,人的交流の強化,国際場裡および地域での協力について意見交換を行い,このようなハイレベルの対話を促進することが両国の関係強化につながることで一致した。