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第6回日アラブ対話フォーラム(概要)
平成20年11月6日
11月4日、リヤド(サウジアラビア)において、日本とアラブ諸国有識者との対話の場として日本、サウジおよびエジプトの間で2003年に設立された日本・アラブ対話フォーラムの第6回会合が開催されました。日本側から中山太郎元外務大臣(団長)ら3名、サウジ側からサダカ・ファーディル諮問評議会外交委員会委員長ら5名、またエジプト側からセラゲッディーン・アレキサンドリア図書館長ら7名が参加し、政治、経済、文化の各分野において自由で忌憚のない意見交換が行われました。フォーラムの概要は以下のとおりです。
1.政治・外交
- アラブ側から、日本が安保理非常任理事国選挙に当選したことへの祝意を表明。また安保理等の場で、日本が中東和平やイラン核問題に関し、欧米の二重基準とは異なるアプローチを採ることへの期待を表明。
- アラブ側から、エジプトによるパレスチナ各派の統一のための仲介努力などについての説明があるとともに、日本の中東和平プロセス、パレスチナ支援およびアフガン支援に関する努力を評価する旨表明。アラブ側の求めに応じ、日本側から「平和と繁栄の回廊」構想の進展ぶりにつき説明を行った。
- エジプト側からは、今次会合における議論のフォローアップとして、次回会合までに1)核問題、2)イラン・イラク情勢、3)スーダン情勢、4)パレスチナ問題、5)アフガニスタン情勢の5つの分科会を設けることの提案があった。
2.経済・貿易
- 今次の米国発金融危機がアラブ世界や途上国に与え得る影響について、活発な意見交換が行われた。
- 日本との更なる人材交流に期待する旨の複数の発言がアラブ側から出された。また、サウジ側から、人材開発を本フォーラムにおける独立した第四の議題として位置づけてはどうかとの提案があった。
- エジプト側から、健康・保健・医薬品分野での日本からの技術移転への期待が表明された。
3.文化・社会
- 片倉日本文化研究センター前所長から、日本人によるアラブ文化理解を促進するための「智恵のやかた」とも言うべきセンターの設立を提案。また、中山団長からも、アラブ諸国の本構想に対する積極的な協力を呼びかけた。アラブ側からは、片倉前所長の提案を支持するとした上で、より詳細な提案を期待する旨のコメントが寄せられた。
- アラブ側からは、文化・社会分野での協力のアイディアは既に数多く提案されており、今後は具体的なアクションが必要だとの声が多く上がった。
4.その他
- 本会合議長国のサウジ側より、日本における次回フォーラムへの期待とともに、サウジ、エジプト以外のアラブ諸国からの参加も検討すべきだとの要望が出された。
(参考)第6回日・アラブ対話フォーラム出席者
【日本】
中山 太郎 衆議院議員、元外務大臣(団長)
片倉もとこ 文化人類学者、イスラーム文明学者、日本文化研究センター前所長、国立民族学博物館名誉教授
須藤 隆也 日本国際問題研究所軍縮・不拡散研究センター所長(顧問)
【サウジアラビア】
サダカ・ファーディル諮問評議会外交委員会委員長(団長)
トワイジリ議員(日サウジ友好議連メンバー)
アブドルラフマン・アル・ザーミル議員
サーレハ・アル・ザハラーニ議員(日サウジ友好議連会長)
サーリム・アル・カハターニ議員(日サウジ友好議連メンバー)
【エジプト】
イスマイル・セラゲッディーン・アレキサンドリア図書館長(団長)
オサマ・エル・バーズ大統領政治顧問
ヒシャーム・バドル・ジュネーブ代表部大使、前駐日大使
ワヒブ・エル・メナーウィ元駐日大使
ハーテム・エル・カランシャーウィ元首相特別顧問
ファルーク・イスマイール元アズハル大学学長