本22日(水曜日)(米国時間),午前10時30分より約30分間,国連内の二国間会談ブースにおいて,前原誠司外務大臣は,パトリシア・エスピノサ・メキシコ外務大臣と日本・メキシコ外相会談を行ったところ,概要以下のとおりです。
1 二国間関係
- (1) 前原大臣から,メキシコ独立200周年に対する祝意を表明の上,外相就任直後にお会いでき喜ばしい,二国間のハイレベルの交流が活発化しており,こうした二国間の連携を更に強化したい旨述べました。
- (2) エスピノサ外相からは,前原大臣の外相就任に祝意を表した上で,外相会談の機会を持てたことは喜ばしい,これまでも日本とメキシコはハイレベルでの活発な人的交流を通じ,緊密な友好・協力関係を構築してきたが,引き続きこうした関係を強化するため,前原大臣に是非早期にメキシコを訪問していただきたい旨述べました。
2 マルチの場での協力
両外相は,今秋の日本APEC首脳・閣僚会議と名古屋で開催されるCOP10,メキシコで開催されるCOP16の成功に向け,協力していくことで合意しました。また,核軍縮・不拡散についても意見交換しました。
- (1)国連(安保理改革)
- ア 前原大臣から,国連安保理改革はグローバル・ガバナンス改革の一環であり最重要課題である,安保理が現在の国際社会を反映したものとなるよう早期の改革を実現したく,大局的な観点から協力を得たいと述べました。
- イ エスピノサ外相からは,両国の考え方に隔たりはあるも,現在の安保理が国際社会の現状を反映していないとの点については認識を共有している,国連加盟国の幅広い支持を得られる形での安保理改革の実現に向け,引き続き建設的かつ積極的な形で協力していきたい旨答えました。
- (2)気候変動
- ア 前原大臣から,我が国が目指す最終的な成果は,「コペンハーゲン合意」を踏まえて,すべての主要国が参加する公平かつ実効性のある国際的枠組みを構築する新しい一つの包括的な法的文書を可能な限り早期に採択することである旨説明しました。
- イ エスピノサ外相からは,これまでの日本の積極的な貢献に対する謝意を表明した上で,途上国を含む各国が排出削減を行うための具体的なスキームについて議論を深めることが重要である旨述べました。
- ウ 両外相は,本年末にメキシコで開催されるCOP16の成功に向け,今後も緊密に意見交換していくことで合意しました。