アジア | 北米 | 中南米 | 欧州(NIS諸国を含む) | 大洋州 | 中東 | アフリカ
平成20年4月10日
4月10日、福田総理は、訪日中のトメイン・マーシャル諸島共和国大統領と午前9時30分から約40分間会談を行ったところ、概要以下のとおり。
福田総理より、トメイン大統領の大統領就任後の初訪日を歓迎し、漁業他で培われた良好な関係を強化したい旨述べたのに対し、トメイン大統領より、二国間関強化については全く同感であり、とりわけ漁業分野における日本の協力に感謝する旨述べた。
福田総理より、気候変動問題は先進国と途上国が共に取り組むべき人類喫緊の課題である旨述べた上で、我が国は、クールアース推進構想を通じ、実効性のある国際的枠組みづくりに積極的に取り組んでおり、貴国の支持を得たい、そのことが、気候変動による深刻な被害を受ける貴国をはじめとする島嶼国の被害を低減することとなる旨発言した。
これに対しトメイン大統領は、日本の気候変動分野におけるイニシアティブを高く評価しており、クールアース推進構想についても支持していきたい旨述べた。
トメイン大統領より、我が国がマーシャル諸島に対し実施してきた経済支援について謝意を表し、明年日本が第5回太平洋・島サミットを開催することを歓迎する、太平洋島嶼国として、日本のこの分野での英知に期待したい旨述べた。
これに対し福田総理より、1997年以来、大洋州地域の安定と繁栄のため我が国は太平洋・島サミットを4回首脳レベルで主催してきている旨言及の上、第5回太平洋・島サミットは明年前半主催する予定であり、貴大統領の参加を得たい旨発言した。
福田総理より、本年の国連非常任理事国選挙における我が国立候補への支持に対し感謝すると共に、国連改革における我が国の立場へ支持を要請した。更に総理より、国際捕鯨委員会(IWC)の場において、両国は持続可能な利用の立場で協力しており、今後も同様の立場で協力していきたい旨述べた。
これに対しトメイン大統領より、国連改革に関する日本の立場を全面的に支持する旨述べた上で、日本の安保理常任理事国入りについてのマーシャル諸島としての支持を改めて強調した。また、IWCにおける日本の立場についても支持する旨言及した。