アジア

世界地図 アジア | 北米 | 中南米 | 欧州(NIS諸国を含む) | 大洋州 | 中東 | アフリカ

ナジブ・マレーシア副首相兼国防大臣による安倍総理大臣への表敬(概要)

平成19年3月6日

 3月6日午後5時半過ぎより約20分間にわたり、来日中のナジブ・マレーシア副首相兼国防大臣は、総理官邸において安倍総理を表敬したところ、概要以下のとおり(日本側:渥美外務省南部アジア部長他同席。マレーシア側:オン・カティン住宅・地方自治大臣、ジャマルディン科学技術革新大臣、カレド・ノルディン企業家協同組合開発大臣他同席)。

1.日・マレーシア友好年

 安倍総理より、今年は「日・マレーシア友好年」(外交関係開設50周年)であり、両国で協力してよい一年にしたい旨述べたのに対し、ナジブ副首相より、日本はマレーシアにとって50年来の真のパートナーであり、特に、日本からの直接投資はマレーシアの経済発展を支えてきたと述べた。

2.日・マレーシア経済関係

 ナジブ副首相より、日・マレーシア経済連携協定により、両国関係を更なる高みに押し上げたく、今後は、情報通信技術、バイオテクノロジー、医薬等の戦略的分野への投資を誘致したい旨述べた。これに対し、総理より、イノベーションとオープンな姿勢を重視する経済政策につき説明し、両国間で、経済のあらゆる分野で関係が深まっていることは有意義である旨述べた。

3.人材育成における協力

 ナジブ副首相より、80年代初頭以降、東方政策の下に多くのマレーシア人が日本で研修する機会を得ており、感謝している、また、日本で研修したマレーシア人は、勤労意欲が高く、日本から優れた勤労倫理を学んでいると述べた。これに対し、安倍総理より、人材育成は国家の発展の鍵であり、この分野での協力を進めたい、東アジア・サミットで表明したとおり、東アジアからの留学生受入を更に増やしたく、マレーシアからも積極的な参加を期待したいと述べた。

 また、ナジブ副首相より、日本の協力を得て立ち上がりつつあるマレーシア日本国際工科大学について、民間の協力も得つつ、立派な大学にしたい旨述べた。

4.地域の安全保障

 安倍総理より、今後とも日・マレーシア関係の発展のために力を尽くしていきたい、安全保障分野も含めあらゆる分野で日・マレーシアの協力を深めることが、地域の安定につながると述べた。これに対し、ナジブ副首相より、マレーシアは、日本にとっても重要なマラッカ海峡の安全確保に今後も取り組んでいく旨述べた。また、同副首相は、日本が地域の安定のために関与することを歓迎しており、フィリピン・ミンダナオ地域への日本からの開発専門家の派遣を評価している旨述べた。

このページのトップへ戻る
前のページへ戻る | 目次へ戻る