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第9回日・中米対話と協力フォーラム/共同声明(仮訳)
平成17年7月26日
於:マナグア
- 2005年7月26日、第9回日・中米対話と協力フォーラムがニカラグア国・マナグア市で開催され、グアテマラ、エルサルバドル、ニカラグアの外務次官、コスタリカ、ホンジュラス、パナマの代表及び日本より外務省中南米局長が参加した。準加盟国であるドミニカ共和国からも外務次官が参加し、同様に、SICA事務局長も参加した。
- 本会合中、参加者は、共通の関心事項、特に友好・協力関係の強化について意見を交換した。
- 日本と中米は、日本といくつかのSICA諸国の間の外交関係樹立70周年を記念して実施された諸事業の成功を強調すると共に、かかる観点から、「日・中米交流年2005」の枠内で計画されている事業の開催を引き続き支援する用意がある旨表明した。
- SICA諸国は、開催中の愛・地球博の成功につき日本に対し祝意を表し、同博が終了する9月25日までに、世界中からの訪問者数が目標の1500万人を越えるよう期待する旨改めて表明した。
- 中米各国は、愛・地球博中米共同館建設に対する日本の支援に謝意を表明した。中米各国は、中米共同館を通じ、観光、輸出・投資を促進し、中米統合のプロセスを紹介しつつ、中米地域を日本に発信することができた。
- 双方は、来る8月に開催が予定されている第二回日本・中米首脳会談を成功裡に開催する確固たる意志を改めて表明した。共同宣言及び行動計画の採択により、経済関係、政策対話、開発協力の強化に向けた短・中・長期的な行動が促進されよう。我々はこの重要な会談の成功を確信する。
- 日本は、異なる分野における様々な枠組みや援助形態を通じて、SICA諸国との協力を強化するための努力を継続することを改めて表明すると共に、同協力を最大限に利用するようにSICA諸国に要請した。また、SICA諸国は、開発協力のための主軸となる、保健、衛生、教育、廃棄物処理、水、動物検疫、漁業、観光及び治安等の分野に対する関心を強調した。
- 日本側は、米国議会上院において本年7月1日(注:正しくは6月30日)に可決された米・中米・ドミニカ(共)自由貿易協定の批准に向けての進捗を歓迎した。SICA諸国は、日本に対し、同協定が中米地域における日本の貿易と投資を増加させる契機となることを希望する旨改めて表明した。
- 双方は、貿易と投資の促進のために、日・中米ビジネス・フォーラムの中米での開催、及び本年11月に東京で開催が予定されている「中米展」の実現に向け、努力を結集することを確認した。
- 双方は、世界の繁栄をもたらす国際社会の平和と安全の維持のために国連が果たす重要な役割に留意し、21世紀の新たな現実を踏まえつつ、テロ、国際犯罪、貧困、感染症等の脅威に対応できるよう、国連の効率、効果及び透明性の向上に向けた包括的な国連改革を実現する必要性について一致した。
- 安保理改革については、日本側より、G4枠組み決議案に対する考え方につき説明があり、双方は、望むらくは、9月の国連特別首脳会合までに具体的な進展及び早期の成果を得るべく取り組むことで一致した。
- SICA加盟諸国の外務次官及び代表並びに日本外務省中南米局長は、この会合の成功に貢献したニカラグア国民及び政府の配慮と取り計らいに感謝した。