中南米

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日・中南米諸国外相昼食会

平成21年9月24日

 23日(日本時間24日)13時15分から約1時間15分、ニューヨークにて、岡田外務大臣は、エスピノサ・メキシコ外相(リオ・グループ(注1)議長国)、フェルナンデス・チリ外相(リオ・グループ次期議長国)、モラレス・ドミニカ共和国外相(リオ・グループ前議長国)、タイアナ・アルゼンチン外相(FEALAC(注2)中南米側調整国)との間で昼食会を行ったところ、概要以下のとおり。なお、各国外相からは、岡田大臣の就任に対し祝意の表明があった。

1.我が国の対中南米外交政策

 冒頭、岡田大臣から、伝統的に良好な我が国と中南米との関係が、近年様々な分野で緊密化していることについて評価した上で、今後、1)民主主義、市場経済といった価値を共有するパートナーとして国際社会における連携を強化すること、2)近年成長が著しい中南米との経済関係を更に促進すること、3)中南米の安定的発展に向けた支援(特にメキシコ、アルゼンチン、チリ等との対第三国支援)を行うこと等を通じて、更に関係を促進していきたいと述べた。

2.FEALAC外相会合

 岡田大臣から、来年1月に東京での開催を調整しているFEALAC第4回外相会合について、中南米側調整国のアルゼンチンと協力して成功させたく、各国外相の出席をお願いしたいと要請した。これに対し、中南米各国外相は、FEALACの重要性を指摘し、いずれの外相とも、東京での次回外相会合に自ら参加することを約束した。

3.環境・気候変動

 岡田大臣から、22日の国連気候変動サミットにおいて、総理が2020年までに1990年比25%削減を目指すことを表明したことに言及し、COP15に向けた国際交渉を進めるために密接に協力していきたいと発言。これに対し、各国外相は、総理の演説で示された日本のイニシアティブを高く評価した上で、日本との協力を深めていきたいと応じた。

4.ハイチ情勢

 中南米各国外相から、ハイチ情勢に対する懸念が表明され、支援国間での調整を通じたより効率的な援助の必要性に言及。岡田大臣からは、我が国として必要な協力を行っていきたいと応じた。

(注1)リオ・グループ:1986年創設。中南米地域全体を包含する23か国(1か国はカリブ共同体の議長国)から構成され、政治問題を中心とする中南米地域の諸問題について、メンバー国間で意見交換・調整、紛争解決、政治協力を実施。

(注2)FEALAC(Forum for East Asia - Latin America Cooperation):アジア中南米協力フォーラム。1999年創設。アジア15か国(日中韓、ASEAN、豪州、NZ)と中南米18か国で構成される両地域間の交流と協力の強化を目的とするフォーラム。これまでに3度の外相会合を開催(2001年チリ、2004年フィリピン、2007年ブラジル)。外相会合の下に、1)政治・教育・文化、2)経済・社会、3)科学技術の作業部会が設置され、幅広く協力を推進している。

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