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日ラオス外相会談(概要)

平成21年10月3日

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 3日午後5時30分より約30分間、シアムリアップにおいて、岡田克也外務大臣とトンルン・シースリット・ラオス副首相兼外相との間で日ラオス外相会談が行われ、以下のとおり、二国間関係の強化や地域・国際場裡における連携について意見交換が行われました。

1. 二国間関係全般

(1)岡田大臣は、政府要人の往来から経済界や青少年の交流に至るまで両国関係はあらゆるレベルで深化・拡大している、ラオスの安定的かつ持続可能な発展は、ASEAN地域内の格差を是正し、同地域の安定と発展に資するものであり、我が国として引き続き支援していく、明年チュンマリー国家主席兼党書記長を日本にご招待する旨述べました。

(2)トンルン副首相は、政権が交代しても日ラオス間の友好協力関係は不変であり、今後一層深化・拡大していくことを確信する、日ラオス外交関係設立55周年の明年に予定されるチュンマリー国家主席の訪日は、両国関係にとって大変重要である旨述べました。

2. 経済協力

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(1)トンルン副首相は、具体的な案件を挙げつつ、これまで日本政府及び国民からいただいた多大な援助はラオスの開発にとって大変効果的であり深く感謝する、日本からの援助はラオスが目指す安定的かつ持続的な開発を実現するための主要な要素の一つである旨述べ、我が国の無償資金協力によりラオス南部パクセー市に建設された「日本・ラオス大橋」をデザインした1万キープ札(約1ドル)を紹介しました。

(2)岡田大臣は、日本の援助を高く評価いただき嬉しく思う、今後とも最大限効率的に活用していただきたい旨述べました。

3. 投資促進

(1)岡田大臣は、昨年の投資協定締結以来、日本企業のラオスへの関心は高まっている、ラオスにおいて日本商工会の設立の動きがあるが貴副首相の支援をお願いしたい、本年12月の官民合同対話第3回会合において、「ラオス側行動計画」の実施状況につき有意義な発表が行われることを期待する旨述べました。

(2)トンルン副首相は、ラオス政府は日本企業の投資を歓迎する等述べ、積極的な姿勢を示しました。

4. 日メコン女性議員会議

(1)岡田大臣は、ラオスより提案のあった日メコン女性議員会議の開催(本年12月、於:ルアンパバーン)を歓迎する、日本からも議員団を送りたい旨述べました。

(2)トンルン副首相は自分(「ト」副首相)としても重視している案件であり、日本の議員団を歓迎する旨述べました。

5. クラスター弾に関する条約

(1)岡田大臣は、クラスター弾に関する条約の発効後、ラオスで「第1回締約国会議」を開催するとのラオス側の提案を歓迎する、アジア初の批准国であるラオスとの間で協力しつつ各国に条約締結を働きかけていきたい、今後とも、貴国の地雷・クラスター弾を含む不発弾に関する分野への支援を行っていく旨述べました。

(2)トンルン副首相は、締約国会議の開催への日本政府の反応に感謝する、ラオスとして同会議開催のために全力を尽くしたい、また、日本からは二国間及び国際機関経由で不発弾除去への支援をいただいており、深く感謝する旨述べました。

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