米国東部時間9月27日(木曜日)17時半から約30分間,玄葉外務大臣は,国連総会出席のため訪問中の米国ニューヨークにおいて,金星煥(キム・ソンファン)韓国外交通商部長官と日韓外相会談を行ったところ,概要以下のとおり(同席者:日本側から,杉山アジア大洋州局長,韓国側から,李相徳(イ・サンドゥク)東北アジア局審議官)。
1.日韓関係
- (1)本件会談では,日韓間には双方が提起する難しい問題があり,こうした問題について双方が主張すべきは主張しながらも,大局的な観点から,経済・人的交流・文化交流・安全保障など様々な分野で日韓両国が協力していくことが大切であるということで,認識が一致した。
- (2)また,本件会談において,日韓両外相は,日韓両国の外交当局の責任者同士として,頻繁に話をし,安定的で未来志向の日韓関係構築のために共に一層努力していくこと,更に,日韓両国は対峙すべき相手ではなく,協力すべき関係であることでも認識が一致した。
- (3)本件会談では,竹島問題,慰安婦問題,李大統領の天皇陛下に関する発言等について取り上げられ,玄葉大臣から,日本政府の基本的な立場に基づき日本政府の考えを伝え,真剣なやりとりを行った。
2.北朝鮮問題
北朝鮮問題については,玄葉大臣から,日朝政府間の協議の現状等について説明し,日韓両外相は,引き続き,日韓,日韓米の緊密な連携を維持していくことで一致した。また,玄葉大臣から,28日に開催される予定の日米韓外相会合においても,北朝鮮問題について忌憚のない意見交換をしたい旨述べ,その点についても金長官と認識が一致した。