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平成21年9月23日
9月23日午後15時45分頃(現地時間)から約30分間、国連総会出席のためニューヨークを訪問中の鳩山総理大臣は、李明博(イ・ミョンバク)韓国大統領との間で日韓首脳会談を行ったところ、その概要は以下のとおり(我が方:岡田外相ほか、先方:柳明桓(ユ・ミョンファン)外交通商部長官ほかが同席)。
(1)会談の冒頭、李明博大統領から、鳩山総理就任に対して、心からのお祝いが表明された。これに対して、鳩山総理から、新政権は歴史をしっかりと見つめる勇気を持った政権であり、その上で未来志向の日韓関係を築いていくために、李明博大統領と共に協力していきたい旨述べた。
(2)鳩山総理から、日韓関係は、日本にとって最も重要な隣国関係であり、更なる関係強化を図りたい旨述べた。両首脳は、今後とも日韓で北朝鮮問題を始めとして様々な問題について緊密に連携をとっていくことで一致した。
(1)両首脳は、北朝鮮問題に係る日韓の揺るぎない連携を継続していくことを確認した。
(2)両首脳は、北朝鮮による核開発及び弾道ミサイル開発は、北東アジアのみならず国際社会の平和と安定への重大な脅威であり、容認できるものではないとの認識で一致した。
(3)また、当面は安保理決議に基づく制裁措置を着実に実施しつつ、北朝鮮側による六者会合への速やかな復帰と共同声明の完全実施へのコミットメント、及び拉致問題等の人権状況への対応を求めていくことで一致した。
(1)日韓協力は、二国間のみならず、グローバルな課題においても拡大していくべきであり、両首脳が協力して国際社会における日韓協力を推進していくことで一致した。
(2)気候変動問題について、李明博大統領から、日本がアジア、ひいては世界の中で果たす役割を非常に高く評価している旨述べた。
(3)(今後G20サミットが開催される場合には、)鳩山総理は、韓国による開催に対する支持を表明し、李明博大統領から謝意が表明された。
(1)李明博大統領から、9月20日~21日に東京とソウルで行われた日韓交流おまつりに鳩山総理夫人が出席したことに対して謝意が述べられた。両首脳は、本おまつりの成功を歓迎し、本事業のような国民レベルの交流を促進していくことで一致した。
(2)日韓EPAについて、両首脳は、お互い難しい問題があるが、ともに努力して政治レベルの解決のために努力していくことで一致した。
(3)具体的な日程は決まっていないが、また日韓首脳会談を開催していくことで一致した。