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平成17年6月1日
2002年5月より3年間行われてきた日韓歴史共同研究が5月31日に終了したことに伴い、本日、同共同研究の成果である報告書を公表します。この公表は、共同研究委員会の事務局である財団法人日韓文化交流基金のホームページを通じて行われます。
日韓歴史共同研究は、2001年10月に行われた日韓首脳会談において、歴史教科書問題に関連し、正確な歴史事実と歴史認識に関する相互理解の促進が重要であり、そのために専門家による協議の場を設けることで一致したことを踏まえ、開始されたものです。両国の専門家が、古代史、中近世史、近現代史の各分科会に分かれ、共同研究を行ってきました。
各分科会において、日韓双方の委員が論文を執筆していますが、現在、互いの論文の翻訳作業を進めており、本日は、それぞれの論文を原語でのみ発表します(日本語論文は財団法人日韓文化交流基金のホームページで、韓国語論文は外交通商部ホームページで掲載します)。6月10日には翻訳作業等を了し、改めて同ホームページに掲載する予定です。また、今後、両国の支援委員会は、本報告書の出版に向け、所要の準備を進めます。
本共同研究を支援するために官民で構成された支援委員会としては、今般の共同研究は、日韓関係史についての正確な歴史事実及び歴史認識に関する相互理解の促進に資するものであると考えます。両国研究者の間では、研究環境の違いによる立場の違いは当然にありましたが、学術的研究や議論を積み重ねることによって、両国の研究者がお互いの考え方について理解を深め、研究者間で学問共同体を形成する第一歩となったことは有意義であったと考えています。
この貴重な成果を踏まえ、日韓政府間では、第二期共同研究の実施に向けた検討が開始されています。支援委員会としては、この新たな枠組みが、日韓間の歴史に関する相互理解を更に深めていく上で有意義なものとなることを期待します。