20日(金曜日)午後7時半から9時半まで,松本剛明外務大臣は,訪日中の金星煥(キム・ソンファン)韓国外交通商部長官と会談・夕食会を行ったところ,概要以下のとおり。
1.日韓関係
- (1)松本大臣から,今回の日韓中サミットのために金長官が欧州より直行されたことに謝意を述べた上で,東日本大震災についての深甚なお心遣いと多大な支援に深く感謝するとともに,今回の日韓中サミットを通じ,原子力の安全,防災,復興,観光の分野での日韓及び日韓中の協力が進展することを期待する旨述べた。
- (2)これに続き,両外相は,原子力安全の分野での日韓両国の意思疎通が大事であること,韓国の原子力専門家の日本への長期派遣の日本の受け入れを歓迎すること,防災,復興,観光を含む分野で日韓二国間及び多国間での協力・連携を行うことにつき意見交換した。
- (3)両外相は,日韓関係について意見交換を行い,両国関係強化のため,引き続き緊密に連絡を取り合っていくことで一致した。
- (4)韓国国会議員の北方領土訪問や韓国政府による竹島に係る一連の措置に関し,松本外務大臣より,金長官に対し,我が国政府の立場を強く申し入れた。
- (5)日韓原子力協定に関し,金長官は本協定の早期締結の重要性を述べ,松本大臣は本協定の国会審議の状況等について述べた。
2.北朝鮮情勢
北朝鮮問題に関し,両外相は日韓米が引き続き緊密に連携を継続していくこと等で一致した。