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平成21年3月
3月11日(水曜日)、東京において、「21世紀東アジア青少年大交流計画(JENESYS)」で来日したメコン5か国(カンボジア、ラオス、ミャンマー、タイ及びベトナム)の若手政治関係者95名を対象に基調講演、パネル・ディスカッション及びレセプションが、日本メコン友好議員連盟及び財団法人日本国際協力センター(JICE)の共催で開催されました。
小倉和夫国際交流基金理事長による、「国際交流と地域振興」についての基調講演が行われました。小倉理事長は、メコン各国や日本の地方における国際協力や国際交流の実例を挙げながら、地域に根ざした文化交流の活動が持つ意味は、新しく自己のアイデンティティ、自国のアイデンティティに気づき、考え直すきっかけとなることである旨述べました。訪日団を中心とする聴衆は熱心に小倉理事長の言葉に聞き入り、活発な質疑応答が行われました。
続いて、メコン訪日団代表、橋本外務副大臣他国会議員、コメンテーター(観光庁及びJETRO)が出席して、「地方における国際交流」をテーマにしたパネル・ディスカッションが開催されました。
(1)訪日団代表3名より、北海道、岐阜県及び沖縄県訪問に関する報告があり、自然が残る日本の地方でリーダーとの意見交換やホームステイ体験などを通じた交流ができ、相互理解が深まった旨述べました。
(2)コメンテーター(久保田観光庁国際観光政策課長、平井利長JETRO企画部事業推進主幹)より、観光、省エネ、地場産業といった点につき、専門家の視点からコメントを行いました。
(3)橋本副大臣より、外務省が推進する地方連携(姉妹友好都市関係充実に向けた支援、国際会議の地方誘致、招へい者の地方訪問)及び日メコン交流年(地方における認定事業開催)について説明を行いました。また、2016年オリンピック開催地に東京が立候補していることにつき紹介しました。
(4)中山泰秀衆議院議員(自民党青年局国際部長、前外務大臣政務官)より、若い世代が物事を変えていけるJENESYSのような招へいスキームが長年実施されることを期待する、自民党青年局としてこれまでいくつかのアジアの国を訪問したが、今後は是非メコン諸国も訪問したい旨述べるとともに、自身の政界進出及び国力を計算する数式に関し説明がありました。
(5)猪口邦子衆議院議員(元少子化問題、男女共同参画担当大臣)より、日本の政界(中央及び地方)における女性進出状況(衆参両院における女性議員率及び国、都道府県、市町村議会の比較)及び日本の出生率の推移につき、自身の初代少子化問題・男女共同参画担当大臣としての経験を踏まえた説明がありました。
(6)冨岡勉衆議院議員(日本・メコン友好議員連盟事務局次長)より、地元である長崎県とメコン諸国との交流の歴史(出島における交易、タイやベトナムにおける日本人町、長崎おくんち祭りに登場するベトナム・グェン王朝の姫)及び医療分野における日本とメコンの協力(鳥インフルエンザの研究等)につき説明がありました。
橋本外務副大臣、御法川外務大臣政務官、日本・メコン友好議員連盟所属議員、若手国会議員及び在京大関係者を交えてレセプションが開催されました。
冒頭、松田日本・メコン友好議員連盟副会長がスピーチを行い、今回の訪日団が訪問した岐阜県での交流の様子や、今後予定されている日メコン議員フォーラム、日メコン女性議員会議及びベトナムのホイアンとカンボジアのシェムリアップで開催する「ジャパン・フェスティバル」について述べ、今後益々日本とメコン地域諸国との交流が深まることを期待する旨述べました。
続いて、訪日団代表2名より、このような機会を与えていただいた日本政府に謝意を述べるとともに、東京及び地方視察を通じて、最先端技術と自然が共有する日本から学ぶことが多くあり、今後とも日本とメコンの友好関係の継続と強化に務めていく旨述べました。
乾杯の挨拶として、橋本外務副大臣より、この度、メコンの担い手となる訪日団と交流できたことを嬉しく思い、日メコンの交流が益々深まることを希望する旨述べました。