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第2回日本・メコン地域諸国首脳会議(概要)

平成22年10月29日

 10月29日(金曜日)午前8時30分から10時、ベトナム・ハノイ国家会議場において、第2回日本・メコン諸国地域首脳会議(以下、「日メコン首脳会議」と表記)が開催されたところ、概要は以下のとおりです(出席者:ズン・ベトナム首相(議長)、菅総理、フン・セン・カンボジア首相、アピシット・タイ首相、テイン・セイン・ミャンマー首相、ブアソーン・ラオス首相)。

1.会議の概要

 メコン地域における日メコン協力、地域・国際情勢の2つの議題の下で議論を行いました。

(1)メコン地域における日メコン協力

 昨年の第1回日メコン首脳会議において採択した「東京宣言」及び「行動計画63」に基づく日メコン協力を確認するとともに、日本の行ってきている様々な協力に対する謝意が各国首脳から述べられました。今後とも連結性向上に向けたハード(道路、橋梁等)、ソフト(通関手続、法整備等)両面の整備を行っていくことの重要性が各国から言及され、また、環境・気候変動面での協力の重要性について議論されました。

 環境・気候変動分野における具体的な取組及び今後強化されるべきアプローチを明記した「緑あふれるメコン(グリーン・メコン)に向けた10年」イニシアティブに関する行動計画を採択しました。

 また、本年8月の日メコン経済大臣会合で議論され、日本及び産業界からの政策提言に基づいて策定されたインフラ整備等を定めた「日メコン経済産業協力イニシアティブ(MJ-CI)行動計画」を採択しました。

(2)地域・国際情勢

 朝鮮半島、ミャンマー、国連改革等について議論を行いました。

2.共同声明の概要

 共同声明が採択され、日メコン協力が著しく進展したとの認識を共有し、日メコン協力の枠組みを通じて更に協力を促進していくことを再確認しました。

  • メコン協力の進捗を歓迎。協力の継続をコミット。
  • 日本はメコン地域諸国にとって長きにわたる、信頼できる不可欠なパートナーという共通の認識を再確認。
  • 「日メコン経済産業イニシアティブ(MJ-CI)行動計画」を採択。
  • 「緑あふれるメコン(グリーン・メコン)に向けた10年」イニシアティブを歓迎、行動計画を採択。
  • 貧困削減、経済格差縮小、食料安全保障推進及び公衆衛生改善に積極的に協力。
  • 「日メコン古都シンポジウム」等の交流事業を高く評価。
  • 日メコン協力とASEAN連結性の相乗効果の重要性を強調。
  • 国連改革に対する支持。日本が安保理常任理事国になることにメコン地域諸国は一貫した支持。
  • 朝鮮半島の完全かつ検証可能な非核化に対する支持。
  • ミャンマー総選挙が自由、公正かつ開かれた方法で実施されるよう希望。
  • 海洋問題は国際法に基づき、平和的な方法で解決されるべきであるということに同意。
  • 2011年にインドネシアで第3回日本・メコン地域諸国首脳会議開催。
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