
アジア | 北米 | 中南米 | 欧州(NIS諸国を含む) | 大洋州 | 中東 | アフリカ
日本・メコン地域諸国首脳会議
(日メコン首脳東京宣言:骨子)
平成21年11月7日
(和文仮訳・英文)
1.総論
- 日メコン関係は様々な分野で近年著しく進展。メコン地域開発における日本の役割を高く評価。日本のメコン地域に対するコミットメントを再確認。
- メコン地域の自助努力を評価、日タイ両国のメコン地域における役割を歓迎。
- 「共通の繁栄する未来のための新たなパートナーシップ」の確立。
2.ビジョンの共有
63項目からなる「日メコン行動計画63」で具体的な計画を特定。
(1)メコン地域
- ASEAN憲章に規定された普遍的価値に基づき、恒久的な平和と安定を確保し、開かれた地域。
- ASEAN統合及び開放性、透明性、包含性、機能的協力の原則に基づく東アジア共同体設立に積極的に貢献する地域。
- 持続可能な成長実現、人間の尊厳に対する脅威に対応できる地域。
(2)日メコン関係
- 「友愛」の精神に基づく互恵的関係の構築。
- ASEAN及び東アジアの平和と繁栄、東アジア共同体設立に貢献。
- 政治、経済、社会面で、互いにとり重要なパートナー。
- 様々な地域的枠組みとの協力及び重層的協力。
3.重点分野
(1)総合的なメコン地域の発展
- メコン地域を重点地域としつつ、メコン地域全体及びカンボジア、ラオス、ベトナムの各国へのODAの拡充を継続。
- 日本は今後3年間で5000億円以上のODAによる支援を実施。
- ハード及びソフト両面でのインフラ整備支援を強化。
- 官民協力・連携を推進。
- 地域横断的な経済制度整備を支援。
(2)人間の尊厳を重んじる社会の構築
- 環境・気候変動:「鳩山イニシアティブ」を評価。「緑あふれるメコン(グリーン・メコン)に向けた10年」イニシアティブを開始。メコンの水資源管理に関する協力。
- 脆弱性対処:保健・衛生、食料安全保障、基礎教育、地雷・不発弾処理、人身取引等での支援を実施。
(3)協力・交流の拡大
- 青少年交流を中心とした国民レベルでの交流促進。3年で約3万人を受け入れ。
- 議員・政党間交流の活発化。
- 観光分野の促進(「安全、安心なメコン地域」のイメージ確立)。
- 文化遺産保護(専門家間の協力・交流推進)。
(4)アジア太平洋地域の他の枠組との協力推進
- メコン河委員会(MRC)、大メコン圏経済協力プログラム(GMS)、日ASEAN、ASEAN+3、EAS、ARF、APEC等、他の協力枠組みとの間の協力を強化。
(5)日メコン関連会合の定例化
- 首脳会議を3年に1回日本で開催、その他の年は国際会議の際に開催。
- 外相会議、経済大臣会合を定例開催。高級実務者会合(SOM)を毎年開催。