(英語版)
- 2011年6月24日(金曜日),日本政府及びタイ政府の共催によりグリーン・メコン・フォーラムがバンコクにおいて開催された。本フォーラムはスラサック・チュアスコンティップ・タイ外務省国際経済局参事官及び石兼公博アジア大洋州局参事官が議長を務めた。参加者は,日メコン協力のメンバー国,すなわち,日本,タイ王国,カンボジア王国,ラオス社会民主主義国,ミャンマー連邦共和国及びベトナム社会主義共和国からの関係機関の代表であった。また,日タイ両国の民間団体,及び,日本の地方自治体も参加した。
- 本フォーラムのイニシアティブは,2010年10月,ハノイで開催された第二回日メコン首脳会議において採択された「『グリーン・メコンに向けた10年』イニシアティブに関する行動計画(日本語版/英語版)」で提案されたものであり,行動計画の実施のため,日本とメコン地域諸国が取り組むべき行動につきフォローアップを行うことを目的としている。
- 本フォーラムにおいて,日本及びメコン地域諸国は,行動計画が著しく進展した旨報告を行うとともに,下記の事項について意見交換した。
- 持続可能な森林経営
- 水資源管理
- 災害予防及び災害への対処
- 都市環境の改善
- 生物多様性保全
- 温室効果ガスの排出抑制・削減
- 行動計画において強化することとされている「官民連携のアプローチ」をさらに発展させるため,日本は,地方自治体(横浜市,北九州市)及び民間団体(日揮株式会社,JFEエンジニアリング株式会社)より,日本の環境技術を紹介する機会を設け,タイは,政府部門(タイ王室森林局,水資源局,新資源エネルギー省)及び非政府部門(タイ温室効果ガス管理機構(TGO))からの専門家より,タイの環境手段についてプレゼンテーションを行う機会を設けた。また,タイ産業連盟(FTI),タイ商工会議所(TCC)の代表も含む民間部門も参加した。メコン地域における環境・気候変動問題に取り組むため,地方公共団体の関与を含む,官民協力が極めて重要であることが強調された。
- 日本及びメコン地域諸国は,豊富な生物多様性,自然災害への強靱性を有し,そして持続可能な水・森林に恵まれ,環境保護と経済成長を両立させる「緑あふれるメコン(グリーン・メコン)」の実現に向けた,日メコン協力の重要性を再確認した。
- 本フォーラムの成果は,2011年7月にインドネシアで開催予定の第四回日メコン外相会議,及び,2011年11月に同地で開催予定の第三回日メコン首脳会議に報告される。