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第2回メコン河下流域開発(LMI)閣僚級フレンズ会合(概要)

平成24年7月13日

  • (写真)第2回メコン河下流域開発(LMI)閣僚級フレンズ会合-1
  • (写真)第2回メコン河下流域開発(LMI)閣僚級フレンズ会合-2

 7月13日(金曜日)10時46分から約1時間,カンボジア・プノンペンにおいて,第2回メコン河下流域開発(LMI: Lower Mekong Initiative)閣僚級フレンズ会合が開催されたところ,概要は以下のとおりです。米国からクリントン国務長官(議長)が出席した他,我が国から玄葉外務大臣,また,LMI加盟国(カンボジア,タイ,ベトナム,ラオス,ミャンマー),豪州,欧州連合(EU),韓国,ニュージーランドの外相他,さらには,アジア開発銀行(ADB),NGO等の代表が参加しました。

  1. 冒頭,クリントン国務長官より,メコン地域の持続可能な開発を実現するため,同地域のドナー国間の緊密な連携が重要である旨発言がありました。
  2. 本会合に参加したメコン地域諸国,我が国を含む関係ドナー国の外相及び国際機関の代表は,ミャンマーの正式参加を歓迎すると共に,メコン地域においてそれぞれが実施している個々の援助プログラムの効果をより一層高め,シナジー効果を促進するためには,ドナー国及びメコン地域諸国間の緊密な連携が重要であるとの認識を共有しました。また,今後,メコン地域開発を行うにあたり,積極的に情報交換を行うとともに,より一層緊密に協力していくことを確認しました。
  3. この第2回LMI閣僚級フレンズ会合において声明が発出されましたところ,概要は以下のとおりです。
    1. (1) LMIフレンズ会合の構造を1)各国の援助機関及び開発機関との間の対話,2)閣僚及び高級実務者(SOM)レベルで毎年外務省間で実施される政策対話という2トラックの構造とすることを支持。
    2. (2) LMIフレンズ会合において,環境,気候変動,保健,インフラ開発,人身取引,移住他,人間の安全保障に影響を与える課題といった,国境を越えてメコン河下流域の安定性及び強靱性に影響を与える非伝統的な安全保障の課題に拡大した議論を含みうることを強調。
    3. (3) 特にメコン河委員会の科学的及び技術的能力の強化のための努力を強調し,引き続き,メコン河流域国が,人々の利益となるよう,開かれたかつ透明性がある方法により,共有する水資源を共に管理していくために協力していくよう促した。

(参考)メコン河下流域開発(Lower Mekong Initiative :LMI

 2009年7月に米国とメコン河下流域国との協力を相互に支援していくために構築された枠組み。ベトナム,カンボジア,ラオス,タイの4カ国がパートナー国。保健,環境,インフラ,教育の4分野を重点分野として支援。これまで5回の閣僚級会合を実施。

  1. 第1回会合 2009年7月 タイ・プーケット
  2. 第2回会合 2010年7月 ベトナム・ハノイ
  3. 第3回会合 2010年10月 ベトナム・ハノイ
  4. 第4回会合 2011年7月 インドネシア・バリ
  5. 第5回会合 2012年7月 カンボジア・プノンペン

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