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平成21年3月19日
19日、第3回イラク国民融和セミナー参加者一行(別添(PDF))が橋本副大臣を表敬し、最近の日イラク関係等につき意見交換を行ったところ、概要以下のとおりです。
(1)イラクを代表する国会議員の皆様の訪日を歓迎する。日本は唯一の被爆国であり、こうした悲惨な歴史を乗り越えて戦後復興に力を注いだ。その後の経済発展に伴い生じた環境問題についても、技術革新によって乗り越えてきた。今回のセミナーを通じて、日本の戦後復興、震災からの復興についての知見を共有され、イラクの復興と安定に役立てて頂きたい。
(2)昨年末、自分はイラクを訪問し、イラクの治安状況が改善していることを確認した。更に1月には地方議会選挙も成功裡に実施されたと承知。我が国は、貴国の安定が中東地域、ひいては国際社会の安定にとって不可欠と認識。こうした考えに基づき、これまでODAによる支援、自衛隊による貢献、人材育成等を通じ、貴国を一貫して支援してきた。今後もイラクの復興を積極的に支援していきたい。
(3)昨年12月末に訪問したサマーワでは大型発電所の引き渡し式に出席した。現地では、我が国の派遣した自衛隊の活動に対して、子供から大人まで皆が感謝していることが印象的であった。日本としては発電所を引き渡したら終わりということではなく、同発電所を稼働させ、技術者の育成等を通じて、真にイラク国民に裨益する形にしていくことが重要と考えている。
(1)お会いでき幸甚。今回の訪日においては、日本の戦後復興の経験を学ぶとともに、イラクの全勢力を代表するメンバーが一緒に訪日できたことで信頼醸成を進めて参りたい。
(2)日本が、円借款、無償援助、債務救済など、これまでイラクの復興に果たしてくれた協力に深く感謝申し上げる。サマーワを初めとするイラク国民は皆、日本の協力に深く感謝しており、今後とも継続・拡大をお願いしたい。
(3)石油分野において、現在国際社会の各国がイラクの油田開発権を得ようと鎬を削っているが、日本は特別な立場にあり、上流・下流の双方で日本が進出することを期待したい。先般、発出された日イラクパートナーシップ宣言は、今後はフォローアップと具体的に実施していくことが重要であり、イラク政府のみならず国民議会としても実施促進のため積極的に関与していきたい。
(4)国会議員や政府関係者による双方の交流が拡大することで、このパートナーシップの具体化に向けた議論も加速するであろう。貴副大臣にも是非またイラクを再訪頂きたい。
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