9月25日（火曜日）正午過ぎ（日本時間26日（水曜日）午前1時00分過ぎ）から約20分間，野田内閣総理大臣は，国連総会に出席するために訪問中のニューヨークにおいて，スシロ・バンバン・ユドヨノ・インドネシア大統領（H.E. Dr. Susilo Bambang Yudhoyono, President of the Republic of Indonesia）との間で日・インドネシア首脳会談を行ったところ，概要は以下のとおりです（インドネシア側：ハッタ経済担当調整大臣，スディ国家官房長官，マルティ外務大臣，日本側：長浜内閣官房副長官，長島総理大臣補佐官，石川南部アジア部長同席。）。
1．冒頭
- （1）野田総理から，6月のロスカボスでの首脳会談，8月のジョコ・スヤント政治・法務・治安担当調整大臣の訪日など，両国ハイレベルで緊密な意思疎通が行われていることに歓迎の意を表明しました。また，両首脳は，地域の安定と繁栄のために両国の「戦略的パートナーシップ」が果たすべき役割はますます増大しているとの認識を共有し，地域・国際社会の諸課題についても共に取り組んでいくことで一致しました。
- （2）また，野田総理から，昨24日，宮城県沖で我が国漁船が貨物船と衝突して沈没し，インドネシア実習生1名を含む13名乗組員が行方不明であり，全力で捜索に当たっており，全員の無事を祈念している旨述べ，ユドヨノ大統領からは謝意が表明されました。
2．地域情勢等
- （1）ASEAN関連首脳会議について，野田総理から，昨年の議長としてのユドヨノ大統領の卓越したリーダーシップに改めて敬意を表し，両首脳は，11月にプノンペンで行われる東アジア首脳会議（EAS）においても，良い成果が得られるよう両国で連携していくことを確認しました。また，インドネシアが議長を務める来年のAPECに向けた協力についても確認しました。
- （2）また，両首脳は，国連安保理改革についても議論したほか，野田総理から，現下の日中関係に関する我が国の立場を説明しました。