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麻生外務大臣のマンモハン・シン印首相表敬について

平成18年12月14日

(写真)


 12月14日午前11時から約30分間、麻生外務大臣は訪日中のマンモハン・シン印首相を表敬したところ、概要以下のとおり。

1.麻生大臣より以下の通り述べた。

(1)日印関係は着実に発展してきているが、日印間と日中間の人的及び経済交流を比較すれば、まだ拡大の余地は充分にある。

(2)日印関係を更に発展させていくためにも、二国間の戦略的対話の実施が不可欠であり、ムカジー外相に可能な限り早期に訪日して頂き、外相間戦略的対話を実施したい。

(3)先週、関係閣僚が出席する海外経済協力会議で、貴国を経済協力の最重点国の一つと位置づけ、インフラ整備や社会開発を支援していくことが確認された。貴首相が重視する貨物鉄道案件開発調査の中間報告が完成した(シン首相へ手交)。来年10月までに最終報告書を完成させたい。日本の技術や専門知識の活用についても検討していきたい。

(4)日印間の人の交流の拡充が不可欠であり、本年1月、自分(麻生大臣)がインドを訪問したときに発表した「麻生プログラム」を拡大し、今後3年間で5千人の交流を支援することを目指したい。

(5)わが国支援によるインド情報技術大学ジャバルプール校は、インドの得意なITと日本の得意な設計・製造技術を融合するユニークな取組。本件支援をぜひ軌道に乗せたい。

(6)今般、福岡県とデリー準州の間等で友好提携を進めるとの了解が成立したことを歓迎。地方交流を引き続き進めたい。

2.シン首相より以下の通り述べた。

(1)日印関係は正しい方向に向かっている。日印両国は、2000年の森総理訪印に際して「グローバル・パートナーシップ」の構築に合意したが、今後は全ての戦略的分野について、二国間のみならず地域的・国際的レベルで協力を進めていくべきである。

(2)インドは円借款の最大の受け取り国であり、また90年当初にインドが直面した金融危機への支援等、日本のこれまでの援助に深く感謝している。

(3)インド経済は順調に発展しており、特にインドが必要としているインフラ、製造業分野に日本企業の更なる投資を得たい。また、日本のハードウェア分野とインドのソフトウェア分野の相互補完性は高い。

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