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松本外務大臣のダッリ欧州委員との夕食を兼ねた意見交換
平成23年5月2日
5月2日,松本外務大臣はブリュッセル(ベルギー)を訪問し,20時から約1時間半,ダッリ欧州委員(保健・消費者政策担当)と夕食を兼ねた意見交換を行ったところ,概要は以下のとおりです。
- 冒頭, ダッリ委員より,東日本大震災に関しお見舞いの言葉を述べるとともに,引き続き日本を支援していく,輸入規制に関しては,可能な限り短期且つ制限的に実施していく,日本からの情報提供に感謝する旨述べました。これに対し,松本大臣より,震災からの復興の鍵は経済であり,貿易が円滑に行われることが重要であるとして,EUによる輸入規制につき適切な対応を求めると共に,引き続き日本から情報を提供していく旨述べました。ダッリ委員よりは,更に,現在の輸入規制は6月末までのものであるが,EUとしては常に状況をレビューしており,状況が改善し次第,6月末を待たずして対応振りを変更する旨述べました。また,松本大臣より,医薬品については,極めて管理された工程で製造されているとして,新たな輸入規制の再考を求めました。これに対し,ダッリ委員より,日本の厳格な製造管理については承知している,今後の対応については,日本からの情報を踏まえて検討していく旨述べました。
- 松本大臣より,日・EU経済連携協定交渉開始合意を目指しているとして,ダッリ委員の支援を求めました。これに対し,ダッリ委員より,自分の部局は極めてリベラルであり,輸入規制は衛生上の問題がある場合にのみ行っている旨述べました。
- この他,松本大臣より,震災および津波後の日本の状況,今後の復興計画等につき説明した他,高齢化社会の抱える問題等につき意見交換しました。