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日EU首脳会談(概要)

平成22年4月12日

 4月12日(月曜日)午後5時40分過ぎより約20分間、コンベンション・センター内にて、鳩山内閣総理大臣はファン=ロンパイ欧州理事会議長と日EU首脳会談を行ったところ、概要は以下のとおり。

 冒頭鳩山総理から、欧州理事会議長への就任に祝意を表明し、日EU関係をさらに発展させたい、アフガニスタン・パキスタン、核軍縮・不拡散、気候変動といった国際的な課題について同議長が大きな手腕を発揮されることを期待する、日EU間で経済連携協定を結びたいと考えている、難しい点もあるが、非関税分野のような障壁を一つ一つ解決して進めていきたい、4月末のEU定期首脳協議でそのための道筋を見出したい旨述べた。
 それに対し、ファン・ロンパイ議長から、今次定期首脳協議はリスボン条約が発効して、そして自分にとっても初の機会であり、日EU関係を強化していきたい、アフガニスタン、核軍縮・不拡散、気候変動といった国際的な課題について日EUは多くの共通点がある、経済分野でも然り、経済分野では少し問題はあるが解決したいとの気持ちを持っている、政治分野でも協力を強化していきたい、定期首脳協議では日EU関係強化のために何をなすべきか新しいイニシアティブを提案したい旨述べた。

 鳩山総理から、新政権は東アジア共同体構想を有しているが、決してEUが遠くにあるということではなく、EUが共通の通貨や体制を築いた歴史に学びたい、その意味で日EUの様々なレベルでの協力強化は有意義である旨述べたところ、ファン・ロンパイ議長より、地域協力が進むことを歓迎する、日本はEUにとって戦略的なパートナーであり、その点を定期首脳協議で世界に対して示したい旨述べた。鳩山総理からは、同協議において、日EU関係を評価し、共同で研究し、経済分野での連携について一つ一つ解決すべき問題を見出すことで将来的にそれを乗り越えていくことができる、そのためのスタートラインに立っていることは素晴らしいことである旨述べた。

 鳩山総理から、気候変動は地球を守るために大事なテーマであり、私も大きな関心を持っているとして、新政権としてかなり高い目標を掲げたことを紹介した。
 それに対し、ファン・ロンパイ議長から、定期首脳協議では気候変動も議論したい、2週間前に欧州理事会が結論文書を出し、EUとしては法的拘束力のある国際約束を目指しながらも現実的なアプローチを取ることで合意したと述べたのに対し、鳩山総理より、野心的であると同時に現実的になることは難しいが、高い目標を掲げて技術を向上させることによって目標は達成できるのではないかと述べ、日EU定期首脳協議でさらに議論していくことで一致した。


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