欧州連合(EU)

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第14回日・EU定期首脳協議
共同プレス・ステートメント(仮訳骨子)

1. 主要な国際問題に対処するための効果的なパートナーシップの創設

中国:中国が安定した改革と開かれた政策の促進を継続することを歓迎。中国が責任ある建設的なグローバル・パートナーであることの重要性を強調。日本はEUの対中武器禁輸解除に反対。東アジア安全保障環境についての日・EU間の戦略的対話の強化を強調。

ロシア:ロシアとの友好関係の強化、ロシアの世界経済への統合、ロシアにおける法の支配、人権の尊重、ロシアの投資環境改善、WTO早期加盟の重要性を確認。

イラン:交渉での核問題解決に向けた欧州の取り組みの進展を評価。長期的な取り決めの合意に向けた更なる努力を完全に支持。

北朝鮮:核計画の完全廃棄、六者会合への早期・無条件復帰を要求。EUは拉致問題の解決に向けての努力を強く支持。

イラク:イラク移行政府の発足を歓迎、イラク復興に対する政治的・財政的支援継続を確認。

アフガニスタン:9月の議会選挙の実施を期待。麻薬対策、DDR(元兵士の武装解除、動員解除、社会復帰)などの復興支援及び治安分野改革において協調することで一致。

中東和平:最近の進展を歓迎。パレスチナ人に対する資金協力の継続と国際社会の他のパートナーによる支援の慫慂で一致。

西バルカン:西バルカン地域の安定、民主化、持続可能な発展に対する支援を確認。

2. 多国間システムの強化のための協力

WTO(世界貿易機関):12月のWTO香港閣僚会議での有意義でバランスの取れた成果の実現。

環境:京都議定書発効の歓迎及び更なる取組みの継続、ヨハネスブルク・サミットの実施計画の実行に向けた協力、3R(廃棄物の発生抑制、再使用、再生利用)イニシアティブ閣僚会合成功を歓迎。

文化多様性:日・EU首脳は、ユネスコにおいて交渉中の文化多様性条約が成功裏に策定されることを期待。

国際刑事裁判所:国際的な関心事項である最も深刻な犯罪に対する不処罰を終了させるための各国の努力を補完する重要な手段としての国際刑事裁判所の役割を認識。

軍縮・不拡散:2004年の「軍縮・不拡散に関する日・EU共同宣言」の実施を確認。核兵器不拡散条約(NPT)、包括的核実験禁止条約(CTBT)をはじめとする軍縮・不拡散体制の強化を再確認。

対テロ協力:全ての国に対するテロ防止関連諸条約の早期締結と関連国連安保理決議遵守の呼びかけ、地域的なテロ対策センターを通じた東南アジアにおけるテロ対策協力

ASEM:ASEM(アジア欧州会合)の重要性を強調。5月のASEM外相会合の成功に向け緊密に協力。

3. 強力かつ効果的な日・EUパートナーシップの構築

日・EU経済関係:投資促進、規制改革、アジアでの知財保護及び情報通信技術(ICT)での協力の進展歓迎、更なる取組みの継続。税関協力、科学技術、原子力協力分野の協定交渉の早期妥結。

ITER(国際熱核融合炉実験炉):4月12日の中山文部科学大臣とポトチュニク欧州委員の会談による進展を歓迎。

防災:スマトラ沖地震インド洋津波被災地域支援における協調、地域的早期警戒システム設立へのユネスコ政府間海洋学委員会を中心とした取組みを歓迎。

2005年日・EU市民交流年:約1000件のイベントが登録。交流年は長期的な人的交流促進の契機。神戸に第2のEUインスティテュートを開設。日・EU関係の今後の発展を検討するシンポジウムを2006年の日・EUサミット前に開催。

別添

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