欧州連合(EU)

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日・EUハイレベル協議(2月27日)の概要

平成20年2月27日

 2月27日(水曜日)、日・EUハイレベル協議が東京にて開催された。日本側は、河野雅治外務審議官が、EU側は、エネコ・ランダブル欧州委員会対外関係総局長が共同議長を務めた。この協議は、1973年以来開催されている日・EU間における次官級の経済協議であり、日・EU双方の関心事項について大局的な立場から幅広い意見交換が行われている。

 今回の協議では、日・EU定期首脳協議及びG8北海道洞爺湖サミット等の今後の外交日程を視野に入れ、以下の分野における協力の現状を概観し、今後の協力の推進に向けた意見交換が行われた。

1.日・EU経済関係

(1)日・EU経済関係の現状について、前日の課長級準備会合で行われた議論(規制改革対話、日・EU貿易関係総論、知的財産、イノベーション・科学技術、環境、運輸、税関協力等)の概要が議長に報告された。

(2)日・EU経済関係については、良好かつ重要であることで日・EU双方の認識が一致し、日・EU経済関係の更なる発展に向け、引き続き対話と協力を推進していくことで意見が一致した。

2.グローバルな課題への取り組み

(1)現下の世界経済情勢につき意見交換を行い、金融市場安定化のための金融機関の資本強化の重要性が指摘された。双方は、今後とも、世界経済の安定と発展に向けて日・EUを含む先進経済が協力していくことの重要性につき一致した。

(2)気候変動・エネルギー問題につき、EU側より、「美しい星50」提案や、ダボス会議での福田総理の演説にみられる日本のイニシアチブを歓迎する旨の発言があり、日・EU双方より各々の立場を説明し、日・EUの協力を引き続き推進していくことを確認した。

(3)アフリカにつき、日本側より、本年5月に開催するTICAD IVは日本とアフリカのみが参加する会議ではなく関係者全てに開かれた会議である旨説明し、日・EUがオーナーシップとパートナーシップ重視というアプローチを共有していることを確認した。EU側より、TICAD IVにハイレベルの参加者を送りたい旨の発言があった。

(4)WTOドーハラウンドの年内妥結に向けて日・EUが引き続き協力していくことを改めて確認した。

(5)日・EU双方がそれぞれ進めているEPA/FTAについて、現状を説明した。日本側より、ASEAN、オーストラリア、インド、韓国との交渉の進捗状況につき説明し、EU側からは、ACP諸国、ASEANとの交渉の進捗状況につき説明があった。

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