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国連アジア太平洋経済社会委員会(UNESCAP)第68回総会
概要と評価
平成24年5月23日

1.概要
- (1)国連アジア太平洋経済社会委員会(UNESCAP)の第68回総会閣僚級会合が,5月21日から23日まで,タイのバンコクにおいて開催された。我が国首席代表として中野譲外務大臣政務官が出席した。
- (2)本総会には,域内外加盟国,準加盟国等53カ国・地域,国連機関,専門機関,国際機関,NGO等37組織より,約460名が参加した。
- (3)会合のテーマ等
- ア 「世界的な不安定性の中での包摂的な開発の推進」についてパネルセッションが行われるとともに,地域の政策的課題として,「アジア太平洋地域における包摂的かつ持続可能な経済・社会開発に対する主要課題」につき,各国首席代表より政策演説が行われた。
- イ 本総会の主要テーマである「アジア太平洋における地域経済統合の強化」についての閣僚級ラウンド・テーブルでは,経済統合を進める上での課題等について議論された。
- (4)中野政務官(首席代表)の政策演説(PDF)
21日に,以下を要旨とする演説を行った。
- ア 持続可能な開発の実現のために,経済・社会・環境の3つの柱の適切なバランスをとる必要がある。我が国は過去の経験を踏まえて,持続可能な開発を実現するための方法を国際社会と共に追求していきたい。
- イ 我が国としては,持続可能な開発の要素として,防災,グリーン成長,人間の安全保障,特に障害者と高齢化社会の問題を重視し,取り組みを進めている。また我が国に設置されている国連アジア太平洋統計研修所(SIAP)の役割を評価。
- ウ 持続可能な開発の実現に向けて,また今後リオ+20,ポストMDGsの枠組みを議論する過程で,ESCAP及びそのメンバー国と協力していきたい。
- (5)決議の採択
我が国が提出した「アジア太平洋における宇宙技術とGIS(地理情報システム)利用の5年(2012年~2017年)」,共同提案した「2013年~2022年アジア太平洋障害者の十年」を含む11の決議が採択された。
2.評価
- (1)我が国はESCAPに対する上位拠出国であり,本総会に中野政務官が出席したことは,ESCAPにおける我が国の取り組みと存在感を示す意味で大変有意義であった。
- (2)我が国首席代表演説において,主要テーマに関連して我が国の国連及び国際社会に対する様々な取り組みを紹介し,また,上記1.(5)のとおり我が国が提出した決議が採択され,我が国の国連及び国際社会への貢献姿勢を改めて示すことができた。
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