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国連アジア太平洋経済社会委員会(UNESCAP)第65回総会
概要と評価

平成21年5月1日

1.概要

(1)国連アジア太平洋経済社会委員会(UNESCAP)の第65回総会閣僚級会合が、4月27日から29日まで、タイ国バンコクにおいて開催された。我が国首席代表として御法川信英外務大臣政務官が出席した。

(写真)

(2)本総会には、域内外加盟国、準加盟国等52カ国・地域、国連機関、専門機関、国際機関、NGO等43組織より、約450名が参加した。

(3)会合のテーマ等

(イ)「経済危機」についてパネルセッションが行われるとともに地域の政策的課題として、「開発への脅威への対応:アジア太平洋地域における包括的かつ持続可能な経済・社会開発に対する主要課題」につき、各国首席代表より政策演説が行われた。

(ロ)本総会の主要テーマである「アジア太平洋地域における持続可能な農業及び食料安全保障に向けて」についての閣僚級ラウンド・テーブルでは、特に農村社会の経済社会成長を促す農業が重視され、気候変動等の影響がある中で、農業生産強化、技術開発、人材育成に取り組む必要性等が議論された。

(4)御法川大臣政務官(首席代表)の政策演説

 我が国の「アジア経済倍増へ向けた成長構想」を紹介しつつ、日本が提唱してきた人間の安全保障の重要性について述べた。また、ミレニアム開発目標(MDGs)の達成に向けた我が国の取組について紹介し、「第5回日本・太平洋諸島フォーラム(PIF)首脳会議」の開催、日本エスカップ協力基金を通じた協力、国際防災協力等、アジア太平洋地域への我が国の貢献をアピールした。更に、国連改革の観点からESCAPに一層の改革努力を求めた。

(写真)

(5)決議の採択

 我が国が提出した「アジア太平洋地域における統計開発における地域技術協力及び能力開発」を含む6本の決議及び第66回総会の開催地等に関する決定が採択された。

2.評価

(1)我が国はESCAPに対する最大の拠出国であり、本総会に御法川大臣政務官が出席したことは、ESCAPにおける我が国の取組と存在感を示す意味で大変有意義であった。

(2)我が国首席代表演説において、主要テーマに関連して我が国の国連及び国際社会に対する様々な取組を紹介し、また、上記1.(5)のとおり我が国が提出した決議が採択されたことにより、我が国の国連及び国際社会への貢献姿勢を改めて示すことができた。

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