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ンゲマ・赤道ギニア大統領の来日(概要と成果)

平成18年11月6日

1.概要

(1)ンゲマ・赤道ギニア大統領が10月30日から11月1日まで実務訪問賓客として訪日。今回の招聘は、同大統領が1979年より国家元首の職に就いて以来これまで訪日歴がなかったこと、先方より累次にわたり強い訪日希望が表明されていたことから、実施したもの。

(2)本邦滞在中の主要行事は以下のとおり。

滞在中の主要行事
日付 行事
10月31日(火曜日) オンド・ビレ外相(随員)と麻生大臣との外相会談
丸紅主催昼食懇談会
安倍総理との首脳会談
西川公也衆議院議員主催夕食会
11月1日(水曜日) 三井物産主催昼食懇談会
皇太子殿下御接見

 なお、先方の都合により直前にいくつかの行事のキャンセル、及び行事出席者の変更があった。

2.成果

(1)二国間関係の発展

 赤道ギニアの元首が我が国を訪問するのは、今回が初めてであり、いくつかの協力分野も提案され、今後の二国間関係強化の基礎が築かれた。
 首脳会談においては、安倍総理より、赤道ギニア側による民主化やガバナンス向上へ向けた更なる努力を今後とも積極的に支援していく旨表明。ンゲマ大統領より、赤道ギニア側の民主化、天然資源開発の透明性のある効率的な運用に言及するとともに、我が国のTICADプロセスを通じたアフリカ支援に対する謝意を表明。

(2)国際選挙

 ンゲマ大統領とオンド・ビレ外相の双方より、国際電気通信連合(ITU)電気通信標準化局長選挙及び大陸棚限界委員会選挙に立候補している日本人候補者に対する支持が表明された。

(3)北朝鮮問題

 首脳会談において、北朝鮮の核実験については各国による安保理決議の着実な実施が必要であること、また、拉致問題については北朝鮮が全面的に批判されるべきことで一致した。

(4)国連安保理改革

 首脳会談において、安保理改革の早期実現の必要性で一致した。

(5)民間企業レベルでの協力の促進

(イ)首脳会談において、ンゲマ大統領より、石油開発分野と漁業分野における我が国民間との協力を進めていきたいとの希望が表明された。実際、今次ンゲマ大統領訪日をきっかけとして、赤道ギニア漁業省と日本かつお・まぐろ漁業協同組合との間で、民間の漁業取り決めを結ぶための作業が開始された。

(ロ)ンゲマ大統領は、赤道ギニアにて天然ガス開発事業に参画している丸紅、三井物産両社における昼食会に出席し、意見交換を行うなど、今次訪問は、赤道ギニアと我が国民間企業との協力関係が促進される好機となった。

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