本11日(火曜日)14時10分から30分間,齋藤勁内閣官房副長官は,来日中のジョゼ・ルイス・グテレス東ティモール副首相(H.E. Mr. Jose Luis GUTERRES, Vice Prime Minister, The Democratic Republic of Timor-Leste)と会談しました。概要は以下のとおりです。
- 齋藤官房副長官から,今般の東日本大震災に係る東ティモールからの支援や励ましに対し謝意を述べた上で,日本は,復旧から復興へと着実に進展している旨説明しました。また,民主主義や人権といった価値観を共有する両国が,今後とも国際場裡での協力を深めるとともに,来年は外交関係樹立10周年という節目の年でもあり,東ティモールの国づくりを様々な分野で引き続き支援していきたいと述べました。
- これに対し,グテレス副首相から,日本は東ティモールの長年の友人であり,日本によるインフラ整備や人材育成支援に対し深く感謝する,現在,同国は「戦略開発計画」の下で国づくりを進めているが,開発にはインフラ整備が急務であり,引き続き日本からの支援をお願いしたい旨説明がありました。また,東ティモールの天然資源や観光産業の潜在性,日本の修士・博士課程への東ティモール人留学生の派遣や東ティモールの大学での日本語コースの開設等を通じた両国の人的交流も促進したいとの説明がありました。さらに,グテレス副首相から,東ティモールは一貫して日本の国連安保理常任理事国入りを強力に支持しているとの表明がありました。
- 齋藤官房副長官からは,国連における日本の役割に対する東ティモールの支持に謝意を述べるとともに,日本は東ティモールの円滑なASEAN加盟を支持し,国連東ティモール統合ミッション(UNMIT)への軍事連絡要員派遣を通じた貢献や,防衛大学校への東ティモール国軍士官候補生の受入れ,各種研修への東ティモール人の受入れ等を通じた人材育成・人的交流を今後とも継続していきたい旨述べました。