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ラスムセン・デンマーク首相と安倍総理大臣との会談(概要)

平成18年11月

 11月21日、安倍総理は、総理官邸において、来日中のラスムセン・デンマーク首相との間で日・デンマーク首相会談を実施したところ、概要は以下のとおり。

  1. 安倍総理から、ラスムセン首相の2回目の訪日を歓迎。これに対して、ラスムセン首相から、就任のお祝いを述べ、安倍総理に是非デンマークを訪問していただきたい旨述べた。
  2. 安倍総理から、両国は自由、民主主義といった基本的価値を共有するパートナーであり、国連安保理非常任理事国として、またイラクやアフガニスタンの復興支援においても互いに協力、ワーキングホリデー制度についても大筋で意見したことは喜ばしい、また、NATO首脳会合で域外国との関係強化が合意されることを期待する旨述べた。これに対してラスムセン首相から、両国が基本的価値を共有することを確認しつつ、日本のイラクやアフガニスタンに対する貢献を高く評価、国連安保理での協力の継続、NATOの域外国との関係強化が来週開催の首脳会合で合意されること、ワーキングホリデー制度による交流拡大への期待を述べた。
  3. 安倍総理から、NATOとの関係強化に関するデンマークの支持に感謝する旨述べ、また、アフガニスタン及びイラクに対する支援について説明した。これに対し、ラスムセン首相から、イラクについては、民主主義体制が創設されるまで支援が必要であり、自分達で自国のことを決することができるようになった際には各国の舞台が撤退する旨述べた。
  4. さらに、安倍総理から、北朝鮮については、デンマークの協力に感謝、今後とも支援を期待する旨述べ、また、中国については、「戦略的互恵関係」の構築で一致した、他方、中国が透明性を高めることが重要である旨述べるとともに、日本は対中武器禁輸措置解除に反対していることを再確認した。また、安倍総理から、昨年のG4決議案へのデンマークの支持に感謝する旨述べた。これに対してラスムセン首相から、国連において北朝鮮に対する制裁決議が満場一致で採択されたことを歓迎、北朝鮮に対しては、六者会合を通じて政治的圧力をかけていくべきである、デンマークはG4決議案を支持する、再来年のG8議長国である日本の活躍に期待する旨述べた。
  5. このほか、WTO、環境問題についても意見交換を行い、最後にラスムセン首相から、今回の訪日を通じて、ビジネスの面でも日本と良い関係を築きたい旨述べた。これに対して、安倍総理から、経済面においては対日投資促進策をとっており、具体的提案を期待している旨述べて会談を終了した。
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