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シュワルツェンベルグ・チェコ共和国第一副首相兼外務大臣の訪日(概要)

平成23年10月11日

 10月6日(木曜日)から10月8日(土曜日)まで,カレル・シュワルツェンベルグ・チェコ共和国第一副首相兼外務大臣(H.E.Mr. Karel SCHWARZENBERG, First Deputy Prime Minister, Minister of Foreign Affairs of the Czech Republic)が外務省賓客として来日したところ,概要以下のとおりです。

1. 表敬及び会談

 シュワルツェンベルグ第一副首相兼外相は,訪日期間中,下記2.の外相会談及びワーキングディナーのほか,6日(木曜日)に後藤内閣府副大臣と会談し,7日(金曜日)には皇太子殿下に拝謁,横路衆議院議長への表敬訪問,藤村内閣官房長官との会談を行った他,田中眞紀子衆議院外務委員長及び田中慶秋民主党日本・チェコ・スラブ友好議員連盟会長との会談を行いました。

2. 日チェコ外相会談及びワーキングディナー

(1) 玄葉大臣より,シュワルツェンベルグ第一副首相兼外相の2回目の訪日を歓迎しつつ,東日本大震災後にチェコ政府及びチェコ国民の皆様から寄せられた数多くの支援に対して御礼を述べました。

(2) シュワルツェンベルグ大臣からは,東日本大震災への日本国民の冷静な対応に敬意を述べるともに,日本の復興の力を再確認した旨述べました。さらに,30名の被災児童の受入れや原子力専門家を通じた協力の申し出があり,チェコ国民は日本に少しでも支援をしたいと考えている旨述べました。

(3) 玄葉大臣より,協力の申し出に謝意を述べつつ,今後詳細を事務的に検討していきたい旨応じました。また,玄葉大臣よりEUの輸入規制措置の緩和を要請したのに対し,シュワルツェンベルグ大臣より,きちんと検討する旨応じました。

(4) 玄葉大臣より,チェコに多くの日系企業が進出していることに触れ,チェコ政府が投資環境改善の面で迅速に対応していることに感謝する旨述べた上で,今後とも投資環境整備に努めるよう要請しました。さらに,経済関係強化,相互利益の観点から,日EU・EPAを進めたい旨述べました。これに対し,シュワルツェンベルグ大臣より,日EU・EPAについて,早期に進めたい旨応じました。

(5) 両大臣は,国連安保理改革の必要性で一致し,シュワルツェンベルグ大臣は,我が国の安保理常任理事国入りへの支持を表明しました。

(6) 玄葉大臣より,V4諸国(チェコ,スロバキア,ポーランド,ハンガリー)と日本との間の協力を引き続き進めたい旨述べたのに対し,シュワルツェンベルグ大臣より,V4内の協力や東方パートナーシップの取組について説明がありました。

(7) なお,シュワルツェンベルグ大臣より,玄葉大臣のチェコ訪問の要請がありました。

(8) その他,両外相は,双方が関心を有する国際情勢などについて意見交換を行いました。

3. 宮城県及び福島県訪問

 シュワルツェンベルグ第一副首相兼外相は,8日(土曜日),宮城県亘理郡山元町を訪問し,チェコで集められた民間からの義援金が使われている仮設住宅を訪問しました。続いて,福島県庁を訪れ,内堀副知事と会談を行いました。同副知事との会談では,シュワルツェンベルグ第一副首相兼外相から福島県民との連帯を示すとともに,チェコ政府からの支援として,線量計(計10個)が贈られました。これに対して,内堀副知事から,チェコからの支援に対する心からの謝意が述べられました。その後,チェコ人建築家が設計した福島市花園町のコングレガシオン・ド・ノートルダム修道院を訪れ,チェコから持参したマリア像を寄贈しました。

4. 日本国際問題研究所での講演会

 6日(木曜日)夕刻には,日本国際問題研究所主催により,シュワルツェンベルグ第一副首相兼外相をスピーカーに迎え,「アジア太平洋地域におけるチェコ共和国と日本の協力関係」をテーマとした講演会を実施しました。

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