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平成21年5月23日
23日、麻生総理は、第5回太平洋・島サミット(以下「島サミット」)に出席中のマルライ・クック諸島首相と、北海道トマムの島サミット会場で午前10時42分より約10分間、首脳間で会談を行った。概要以下の通り。
(1)麻生総理より、「前回の第4回太平洋・島サミットのときに、自分が外務大臣であった時にお会いした」と挨拶の後、日本として、本年から新たに「クールアース研修」という、気候変動関連の研修事業を開始したところ、クック諸島からも参加頂くと伺っており、クック諸島の人造りに協力していきたい旨述べた。
(2)これに対し、マルライ首相から、日本からの種々の支援に対して謝意の表明があり、特に、統計要員の研修について評価している旨の発言があった。
(3)これに対して、麻生総理から、統計はあまり関心が持たれないが、統計は、経済を正確に把握・分析し、その結果を経済計画や政策の策定に役立てていく上で不可欠であり、日本が正確な統計を作ってきたことが経済的に成功した原因の一つである、貴首相にも、統計の重要性につき引き続き関心を持って頂きたいとの旨の発言があった。
麻生総理の問いかけに答える形でマルライ首相より概要以下のとおり発言。
世界経済の後退で、クックの観光業に影響がでており、来訪者数が減り始めている。クック諸島には年間約10万人の来訪者がいるが、3ヶ月前の数字では、3%ほど減少しており、心配している。
マルライ首相より、日本とは正式な外交関係はないが、これまで10年からの協力に感謝する旨述べたのを受け、麻生総理より、我が国の外交関係開設に関する考え方を説明した上でクック諸島とは国家としての関係がお互いになくても、日本はクック諸島との友好・協力関係を今後とも深めていく方針であることを約束する旨説明した。