本23日(水曜日),午後1時過ぎから約30分間,国連内の二国間会談ブースにおいて,前原誠司外務大臣は,マリア・アンヘラ・オルギン・クエジャル(Mrs. Maria Ángela Holguín Cuellar)コロンビア外相と会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。
1 二国間関係
- (1) 前原大臣から,最近のコロンビア政府による治安回復への努力に敬意を表しつつ,本日サントス大統領が「軍の合同作戦により,ゲリラ組織FARCのナンバー2(ホホイ)が死亡した」旨発表したことにも触れつつ,治安回復が我が国のコロンビアにおける経済活動の活発化につながる旨発言しました。
- (2) オルギン外相から,日本には,特に図書館提供など,コロンビアの児童に非常に有益な協力を供与いただいているとして,感謝の意が表されました。
- (3) 次に,前原大臣から,昨年4月から締結交渉を進めている日・コロンビア投資協定の早期妥結を目指し,経済関係を強化したい旨述べました。
- (4) オルギン外相から,EPA締結につき要望があったところ,前原大臣から,まずは投資協定を早期妥結した上でEPA締結の可能性を検討したい旨答えました。
2 国際問題での協力
- (1)国連(安保理改革)
- ア 前原大臣から,国連安保理改革は,グローバル・ガバナンス改革の一環であり最重要課題である,安保理が現在の国際社会を反映したものとなるよう早期の改革を実現したく,コロンビアとも協力したいと述べました。
- イ オルギン外相からは,コロンビアの立場を説明した上で,柔軟性ある改革も視野に,協力していきたい旨答えました。
- (2)気候変動
前原大臣から,我が国が目指す最終的な成果は,「コペンハーゲン合意」を踏まえて,すべての主要国が参加する公平かつ実効性のある国際的枠組みを構築する新しい一つの包括的な法的文書を可能な限り早期に採択することである旨説明しました。これに対し,オルギン外相から,よく協力していきたい旨答えました。