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日中外相会談(概要)
平成24年9月26日
(英語版)
国連総会出席のため米国・ニューヨークを訪問中の玄葉外務大臣は、9月25日(火曜日)午後7時30分(現地時間)から約1時間、国連本部ビルにおいて、楊潔チ(よう・けつち)中国外交部長との間で日中外相会談を行ったところ、概要は以下のとおり(日本側同席者:齋木外務審議官、杉山アジア大洋州局長他、中国側同席者:李保東在国連代表部大使、羅照輝アジア司長他)。
- 冒頭、楊潔チ外交部長から、再会を喜ぶ旨のあいさつに続き、尖閣諸島をめぐる最近の情勢について中国独自の主張について述べるところがあった。
- これに対し、玄葉大臣から、尖閣諸島は歴史的にも国際法上も疑いのない我が国固有の領土であり、尖閣諸島をめぐり解決すべき領有権の問題はそもそも存在しないという我が国の基本的立場を明確に伝達した。また、玄葉大臣から、中国側の独自の主張は受け入れられない旨述べるとともに、中国各地で発生した反日デモにより、日本企業に被害が出ていることについて、中国側の適切な対応を求め、いかなる理由でも暴力は認められず、中国側には自制を強く求める旨述べた。
- また、玄葉大臣から、我が国の日中関係に関する基本的な考え方を伝達し、日中関係は我が国にとって最も重要な二国間関係のひとつである、日中協力関係の拡大は双方の利益になる旨述べた。
- その上で、玄葉大臣から、河相事務次官と張志軍常務副部長との間で行った意思疎通について、局長レベルでも強化させたい旨述べ、双方は、引き続き意見交換を継続し、特に外交当局間の実務レベルでの意思疎通を強化していくことで一致した。