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王岐山中国国務院副総理による麻生総理表敬
平成21年6月8日
6月8日午前、第2回日中ハイレベル経済対話に参加するため訪日中の王岐山(おう・きざん)中国国務院副総理による麻生総理表敬が行われたところ、概要以下のとおり(午前11時から約40分間)。
- 冒頭、王副総理より、本表敬に対する謝意、及び胡錦濤国家主席と温家宝総理からの挨拶が伝えられた。これに対し、麻生総理より歓迎の意を表明するとともに、ハイレベル経済対話の成功を喜んでいる旨述べた。また、麻生総理より、先般の訪中において胡錦濤国家主席、温家宝総理から歓待を受けたことに感謝の意を表明した。
- これに対し、王副総理からは、第2回ハイレベル経済対話は大きな成功を収めた、今次対話は、両国の指導者が日中戦略的互恵関係を強化させたいとの共通認識を直接体現するものであると述べた。その上で、双方の間で現在の国際経済情勢について意見交換を行った。
- 麻生総理より、日中間の問題として、東シナ海資源開発問題とギョウザ問題に言及し、これらの問題が前進するよう王副総理の協力を要請した。これに対し、王副総理より、総理の関心は必ず胡錦濤国家主席に伝える旨述べた。
- 北朝鮮問題に関し、麻生総理より、現在、国連安保理で議論が行われているが、北朝鮮が核を保有することになれば、この地域に深刻な影響がある、貿易量の面でも北朝鮮に大きな影響を有している中国の役割を期待している旨表明。
- これに対し、王副総理からは、北朝鮮問題は確かに関係国の間で突出した問題である、中国の立場は、北朝鮮の核実験に断固として反対し、朝鮮半島の非核化を断固として主張しているというものである、現在、関係国は国連にて協議をしているところであり、今後も意思疎通と協議を続けたい、本日総理が関心表明をされたことは、必ず胡錦濤国家主席に伝える旨述べた。