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日中高級事務レベル海洋協議第1回会議(概要)
平成24年5月16日
5月15日~16日,中国浙江省杭州市において,日中高級事務レベル海洋協議第1回会議が開催されたところ,会議の概要は以下のとおり。(日本側から,山野内外務省アジア大洋州局参事官(日本側首席代表,団長)他,内閣官房(総合海洋政策本部),外務省,文部科学省,水産庁,資源エネルギー庁,国土交通省,海上保安庁,環境省及び防衛省が参加。中国側から,易先良外交部境界・海洋事務司副司長(中国側首席代表,団長)他,外交部,国防部,公安部,交通運輸部,農業部,国家能源局,国家海洋局,総参謀部が参加。)
1.日程
16日 9時00分~ 全体会議
14時50分~ 政策及び海洋法ワーキンググループ会議
2. 全体会議
(議長は,日本側:山野内参事官,中国側:易先良副司長)
- (1)冒頭,両国団長による冒頭挨拶が行われ,続いて,最近の日中関係を回顧した上で,双方の海洋関連機関の紹介も含めて海洋の各方面における両国間の協力や交流等に関して,日中双方の出席者から発言を行い,活発かつ率直な意見交換が行われた。
- (2)特に,今回の会議は,昨年12月に本件海洋協議が立ち上げられた後,最初に開催される全体会議であり,両国海洋関係機関の組織や業務内容についての相互理解を深めることが重要であるとの認識の下,双方の海洋関係機関から,それぞれの体制について紹介し,また各関係機関が所管している業務内容や日中間で行っている様々な協力や交流プログラムの内容等について紹介を行い,意見交換を行った。
- (3)また,次回会合については,今年の下半期に日本で行うこととし,詳細は外交ルートを通じて調整していくことで一致した。
3. 政策及び海洋法ワーキンググループ会議
(議長は,日本側:山野内参事官,中国側:易先良副司長)
- (1)両国は本件海洋協議の枠組の下で,両国が共に関心を有する個別の問題について集中的に意見交換を行うべくワーキンググループ会議を設けることとなっており,今回の会議では,「政策及び海洋法ワーキンググループ会議」を設けた。
- (2)同ワーキンググループ会議において,日中双方は,両国の海洋政策及び海洋法等に関して,日中双方の出席者から発言を行い,活発な意見交換を行った。日本側からは,海洋基本法や海洋基本計画に基づき作成している国内法令の整備,国際社会における法の支配の推進という観点から海洋法分野で進めている取組等について紹介し,中国側から,中国側の海洋政策及び海洋法に関する取組について紹介があった。
- (3)両国出席者は,全体会議及びワーキンググループ会議における意見交換はお互いの海洋関係機関の業務内容や両国政府の海洋政策及び立場等についての理解を深める上で非常に有意義であるとの認識の下,次回会合において引き続き議論を行っていくことを確認した。