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日・ブルネイ首脳会談について

平成21年11月14日

 本14日、午前9時40分頃から約20分間強、グランド・ハイアット・ホテル(ブルネイ側宿舎)において、鳩山総理はハサナル・ボルキア・ブルネイ国王と首脳会談を行ったところ、概要以下のとおりです。

  1. 冒頭、鳩山総理より、ブルネイ独立25周年に祝意を表し、「本年の日・ブルネイ外交関係樹立25周年を、二国間関係を更に緊密化させる契機としたい。」と述べた上で、モハメド・ボルキア外務貿易大臣(王弟殿下)の旭日大綬章受章にも祝意を表しました。これに対し、ボルキア国王より、鳩山総理の総理就任に祝意を表し、日ブルネイ関係の更なる発展に賛意を示した上で、「外交関係樹立前の1929年頃よりエネルギー関係等で二国間の関係は良好に推移している。」と述べました。
  2. 鳩山総理より、「日ブルネイ外相会談でも触れられたが、我が国は天然資源が乏しく、二国間の良好な関係を発展させるためにも、液化天然ガス(LNG) に関し協力をお願いしたい。」と述べたのに対し、ボルキア国王は、「過去20年LNG供給に関し良好な関係を維持しており、今後の供給についても何の問題もない。」と返答しました。
  3. 鳩山総理より、「若い頃にブルネイを2度訪問し、すばらしい国だと思った。」と述べたのに対し、ボルキア国王より、「都合の良い時期に是非公式な形でブルネイを訪問頂ければと思う。」と述べました。
  4. 鳩山総理より、「海洋国家である我が国としては、海の開発を進めるBIMP-EAGA(注)を、ASEAN統合にも資する取組みと考えており、可能な協力を惜しまない。」と述べたのに対し、ボルキア国王より、謝意表明とともに「今後も一緒に協力していきたい。」と述べました。
  5. 両首脳は、日・ブルネイ租税協定により、両国関係の更なる深化が可能となることにつき一致し、ボルキア国王よりは、両国間で双方向の投資が促進されることへの期待が表明されました。
  6. ボルキア国王より、「引き続き日本の国連安保理常任理事国入りを支持していきたい。」との発言があり、鳩山総理より、「国連も戦後体制からのチェンジが必要であり、我が国は安保理常任理事国入りを目指しているところ、ご支持に感謝する。」と述べました。
  7. その他、ボルキア国王より、日本からの観光客を増やすため、ブルネイ航空の日本との直行便就航への期待を表明しました。

(注:BIMP-EAGA(ビンピ・エアガ)
 BIMP東ASEAN成長地域(EAGA :East ASEAN Growth Area)は、ボルネオ島(カリマンタン島)及びフィリピンのミンダナオ島を含む島嶼地域をブルネイ(B)、インドネシア(I)、マレーシア(M)、フィリピン(P)の4か国が協力し、官民合同で開発することを目指す取組み。重点分野は貿易、投資、観光等。我が国とBIMPは2008年から3回の高級実務者会合を開催。

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