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日ブラジル外相会談(概要)
平成21年9月23日

国連総会出席のためニューヨークを訪問中の岡田外務大臣は、9月23日(水曜日)午後7時(日本時間24日午前8時)から約40分間、アモリン・ブラジル外相と会談を行ったところ、概要以下のとおり。
- 冒頭、アモリン外相から、岡田外務大臣就任及び新政権発足に対する祝意表明があるとともに、「今年はオバマ大統領の登場、そして日本の政権交代と『変化(change)』が世界に広がっている、変わらないのはブラジルと日本の友好関係である」旨述べました。これに対し、岡田大臣から、「鳩山政権の下で様々なことを変えていく必要があると考えているが、外交についてはその継続性も重要であることを認識している、日伯関係はこれまでも非常に良好であり、今後も、さらに関係を強化していきたい」と述べました。
- アモリン外相から、在日ブラジル人の子弟の教育に対する日本の支援や社会保障協定締結のための交渉が近く開始されることにつき感謝の意が表明されました。これに対し、岡田大臣から、自分の選挙区(三重)にも在日ブラジル人が多く住んでおり、現下の経済危機で厳しい状況におかれているこれらの方々が職に就くことができるよう我々も努力している旨説明しました。
- アモリン外相から、日伯協力の成功例であるとともに今後も協力の可能性が高い分野として、デジタルテレビ日伯方式の普及、エタノール燃料の生産・普及、アフリカにおける食料増産等について説明がありました。これに対し、岡田大臣から、ブラジルにおける高速鉄道建設計画についても、日本の新幹線の高い技術が導入されることを期待している旨述べました。
- また、両外相は、国連安保理改革、気候変動等について意見交換し、それぞれの分野で両国が緊密に連携していくことを確認しました。アモリン大臣から岡田大臣に訪伯招請があり、また、岡田大臣からもアモリン大臣に明年1月のFEALAC(アジア中南米協力フォーラム)の機会に訪日するよう招請しました。