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平成21年6月21日
6月16日~21日、メメディヤロフ・アゼルバイジャン外務大臣及び令夫人は、外務省賓客として日本を訪問しました。日本滞在中、メメディヤロフ外相は、中曽根外務大臣との外相会談を行ったほか、皇太子殿下との御接見、麻生総理大臣への表敬、西村外務大臣政務官による表敬、日・アゼルバイジャン友好議員連盟との懇談会、日・アゼルバイジャン経済委員会との懇談会、国際問題研究所における講演会、各種マスメディアによるインタビュー、また京都視察等を行いました。
6月17日、中曽根外務大臣とメメディヤロフ外相は、二国間関係及び国際情勢につき意見交換を行い、会談終了後に「日・アゼルバイジャン外相会談に関する共同プレス発表」(骨子(PDF)、日本語仮訳(PDF)
、英文)を発出しました。
(1)両外相は、両国間の良好な政治・経済関係につき高く評価し、中曽根外務大臣は、アゼルバイジャンの順調な経済成長と安定がコーカサス地域の安定と発展に資することを期待する旨述べました。メメディヤロフ外相は、アゼルバイジャンにおける経済改革努力につき説明するとともに、これまでの日本の支援に対する謝意を表明しました。
(2)両外相は、両国外務省による定期的な政務協議の実施につき合意し、また、環境保全と教育の重要性並びにこれら分野における協力の可能性につき意見交換を行いました。
(3)両外相は、アルメニアとアゼルバイジャンとの間のナゴルノ・カラバフ紛争が、OSCEミンスク・グループを含む多様なチャンネルを通じ、アゼルバイジャンの領土保全と主権の原則及び国際的に承認された国境の不可侵性に基づき平和的に解決されることの重要性につき一致しました。
(4)また、両外相は、北朝鮮やイランの問題についても意見交換を行いました。
(5)両外相は、国連安全保障理事会における常任・非常任双方議席の拡大を含む改革の早期実現の必要性につき一致し、メメディヤロフ外相より、日本の安保理常任理事国入りに対する支持が表明されました。
豊富なエネルギー資源を有し、欧州とアジアを結ぶ要衝に位置するアゼルバイジャンは、コーカサス地域における安定と繁栄の要であり、メメディヤロフ外相の今次訪日は、両国間の政治対話を深化させたことはもとより、我が国の政財界、有識者を含めた幅広い関係者との懇談・意見交換等を通じて様々な分野における二国間関係の強化を図る上で有意義でした。
また、外相会談後には共同プレス発表を発出し、両国外務省による定期的な政務協議を実施することが、双方で合意されるなど、更なるパートナーシップの発展を図る重要な機会となりました。また、双方の国を取り巻く地域情勢・国際情勢に関して、それぞれの立場に対する理解と支持が得られました。
さらに、国連安保理改革の必要性及び同改革における双方の協力について、確認することができました。