本25日(火曜日)午前10時50分から約20分間,野田佳彦内閣総理大臣は,ジュリア・ギラード・オーストラリア首相(The Hon Julia Gillard, Prime Minister of Australia)と国連内で会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。出席者は,日本側から,野田総理,長浜官房副長官,長島総理補佐官,杉山外務省アジア大洋州局長等,豪州側から,ギラード首相,リチャードソン外務次官,マッカーシー国家安全保障担当補佐官等であり,短時間ながら,和やかで友好的な会談が行われました。
- 冒頭,野田総理大臣から,ギラード首相の御尊父が逝去されたことにお悔やみを申し上げるとともに,9月14日にシドニーで開催された第4回日豪外務防衛閣僚協議(日豪「2+2」)において,日豪の戦略的パートナーシップを更に深化させるために有意義な議論ができたことを歓迎する旨述べました。ギラード首相からは,自分も2+2について,良い報告を受けている,この分野で日本といっそう協力していきたい旨述べました。
- 野田総理から,日豪経済合同委員会が本年設立50周年を迎えることを機会として日豪経済関係を一層強化したい,日豪EPA交渉については,お互いに協力して早期の妥結を目指したい,また,環太平洋パートナーシップ(TPP)については,昨年11月にTPP交渉参加に向けた関係国との協議に入ることを表明した際の自分の考えは変わっていない旨説明しました。ギラード首相からは,豪としても,FTA,TPPにつき日本と協力していきたい旨述べました。
- 両首脳は,地域情勢について意見交換を行い,地域の平和と繁栄のために日豪が引き続き緊密に対話・協力を行っていくことで一致しました。