アジア

世界地図 アジア | 北米 | 中南米 | 欧州(NIS諸国を含む) | 大洋州 | 中東 | アフリカ

インドネシア・ジャワ島中部における地震災害

平成18年6月9日午前7時
外務省ジャワ島中部地震災害対策連絡室

1.地震発生及び被害状況

 5月27日(土曜日)現地時間午前6時頃(日本時間午前8時頃)、ジャワ島ジョグジャカルタ南南西25キロでマグニチュード6.3の地震発生。

(1)人的被害

  死者:5,716名(社会省:6月8日)
  負傷者:37,917名(同上)
  避難民:423,720名(同上)

(2)物的被害

  家屋倒壊:126,326軒(社会省:6月8日)
  家屋損壊:392,414軒 (同上)

(参考)人的・物的被害とも、ジョグジャカルタ州南部のバントゥル県周辺で被害が最大。

2.邦人安否確認

 1名が軽傷を負われた以外、被害の報告はない。在留届が出されている邦人91人、旅行者として把握していた19名、現地に渡航あるいは滞在していたと思われた47人全員の無事を確認済み。引き続き安否確認を継続中。

3.国際緊急援助隊の活動

(1)医療チーム(下記【参考】3

 最も被害の大きかったバントゥル県のムハマディア病院前での医療活動に加え、周辺地域の巡回医療も実施。診療者累計数は約1,200名。6月9日、医療チームは現地より撤収予定。
 なお、6月1日には、現地入りしたユスフ・カッラ副大統領が医療チームを訪問し、支援活動への謝意を表明した。

(2)自衛隊医療援助隊(下記【参考】4

 6月2日、本隊が現地に到着。グヌンキドゥル県ブンデル村に設置した拠点での医療活動に加え、周辺地域の巡回医療も実施。6月5日には追加派遣された部隊が合流。診療者累計数は約1,200名。

【参考】我が国の支援

  1. 無償資金協力の実施
     総額1,000万ドル(11億1,000万円)の無償資金協力を実施。
    1)被災民向け物資購入:500万ドルの緊急無償資金協力(支援機関は以下のとおり)
     a)インドネシア政府:400万ドル
     b)国際赤十字、赤新月社連盟(IFRC):100万ドル
    2)被災民居住地域の復旧・復興のための施設等の修復・建設(500万ドル)
     現地におけるニーズを把握し、支援内容を検討するためのニーズアセスメント調査として、6月5日より外務省、JICA等から構成される現地調査団をインドネシアに派遣。
  2. 緊急援助物資の提供
     テント、浄水器、発電機、プラスチックシート、毛布、スリーピングマット及び簡易水槽等約2,000万円相当の緊急物資を提供(5月31日に引渡式)。
  3. 国際緊急援助隊医療チームの派遣
     5月28日の緊急援助チーム派遣に続き、29日に派遣(計25名の構成)。
  4. 国際緊急援助隊として自衛隊の医療支援のための部隊等を派遣
     5月30日以降派遣された約50名の部隊に続き、6月4日に約100名を追加派遣。

4.インドネシア政府の対応

(1)インドネシア政府は、地震発生当日にユドヨノ大統領が被災地入りし、翌日にはカッラ副大統領が3ヶ月間を緊急援助期として食糧等の供給を最優先させるとする非常事態を宣言。さらには、関係機関が、野外病院の設置、医療チームの派遣、食事配給施設の設置、テント・食料品・毛布・マット・衣料品・発電機・炊飯器具等の物資の提供等対応。

(2)今後は国家開発企画庁(BAPPENAS)が中心となり、復旧・復興プランを策定する方針。

このページのトップへ戻る
前のページへ戻る | 目次へ戻る