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ASEM第4回労働・雇用大臣会合(概要)

平成24年10月

  1. 平成24年10月25日から26日まで,ベトナムのハノイにおいてASEM第4回労働・雇用大臣会合が開催された。我が国からは妹尾総括審議官他が出席した。
  2. 会合の位置づけ

     ASEM労働・雇用大臣会合は,アジアと欧州の地域間で対話と協力関係を構築することにより,両地域間の関係を強化することを目的としたASEMの枠組みの中で行われ,雇用問題,労働政策について幅広く意見交換を行うもの。今回の会合では「雇用と社会保障-持続可能な経済成長のための鍵に関するハノイ宣言」をテーマに意見交換が行われ,共同声明(ハノイ宣言)(英文)(PDF)がとりまとめられた。

  3. 議事及び概要

    (1)「ハノイ宣言」のとりまとめ

     事前に文書により協議があったもので,特に意見なく採択に至った。

    (ハノイ宣言の概要)

    1. (ア)経済危機からの回復と持続可能な経済成長を達成するため,ディーセント・ワーク等の促進の重要性を確認。
    2. (イ)若年者雇用を改善するため,職業訓練の充実やソーシャルパートナーとの協力の強化等の重要性を確認。
    3. (ウ)ディーセント・ワーク・アジェンダ(労働における基本的原則と権利,雇用,社会的保護,社会対話と三者構成主義)はグローバルな社会政策の基盤であること,ILOの中核的労働基準を十分に尊重し効果的に実施すべきことを確認。
    4. (エ)すべての人々に十分な社会的保護を構築する重要性を強調するとともに,企業の社会的責任(CSR)や職場における健康と安全の重要性を確認。

    (2)諸外国の取組状況のプレゼンテーション

    1. (ア)若年者の雇用政策

       (ILO,フランス,ミャンマー,フィンランド,中国,ベルギー,韓国,ポーランド,ブルネイ,インドネシア,シンガポール,インド,ハンガリー,スイス)

    2. (イ)社会的保護,労働安全衛生に係る政策

       (フィリピン,コロンビア,マレーシア,タイ,スペイン,パキスタン,ルーマニア,オランダ,ベトナム,バングラディッシュ,日本, エストニア)

  4. 今後の予定

    (1)次回(2014年)のホストは欧州であるが,開催国については未定。

    (2)次回会合に向けて,以下の分野において技術プロジェクトが実施されることとされている。

    1. (ア)社会保障:インド,オランダ
    2. (イ)若年者雇用政策:中国,ポーランド
    3. (ウ)職場における安全衛生:マレーシア,韓国,フランス
    4. (エ)技術向上:フィリピン,フィンランド
    5. (オ)団体交渉権と労働条件:ベルギー,インドネシア

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